特殊詐欺などの様々な被害に注意してください！

　令和５年12月末現在で、富山県内における特殊詐欺の被害件数は前年同期比217件の増加、被害額は約５億5,700万円の増加となっております。（富山県警察本部ホームページより）
　また、投資詐欺や国際ロマンス詐欺のほか、「フィッシング」に関する被害も増加しております。
　それぞれの手口についてご紹介しますので、十分に注意してください！

特殊詐欺

　富山県内では、令和５年12月末時点で、295件発生し、約７億1,456万円の被害額となっています。
　「お金が必要」「キャッシュカードを準備」「コンビニで電子マネーを買って」などの言葉には気を付けましょう！
　金銭の要求方法は、「現金を手渡し」「キャッシュカード＋暗証番号」「ＡＴＭでの振り込み」「郵送」「電子マネー」など様々な方法があります。
　
　※令和２年１月１日から、特殊詐欺の手口については、以下の10種類に分類されています。
　
【オレオレ詐欺】
　親族などを装い、「会社のお金を無くした。今日中に用意しなければ会社に迷惑がかかるのでお金が必要。」などとウソを言って、現金などをだまし取る手口です。
　
【預貯金詐欺】
　県や市町村職員、警察官、銀行協会職員などを名乗り、「医療費の払い戻しがある」と言ったり、「あなたの口座が悪用されているので、キャッシュカードの交換が必要です」などと言ったりして、巧妙に暗証番号を聞き出し、キャッシュカードなどをだまし取る手口です。
　
【キャッシュカード詐欺盗（窃盗）】
　警察官や銀行協会、大手百貨店などの職員を名乗って電話をかけ、「キャッシュカードが不正に利用されている」などと言ってキャッシュカードを準備させ、自宅などを訪れた際に、「封筒に保管します。割印をするので、ハンコを持ってきて下さい」などと言って、離れたすきに、別のカードが入った封筒とすり替えるなどして盗む手口です。
　
【架空料金請求詐欺】
　有料サイトの「未払いの料金があります。」などとメールやSNSで通知して架空料金を請求したり、パソコンでインターネットを閲覧中にウイルスに感染したなどの画面を表示し、記載されているサポート窓口（※）の電話番号に電話をかけさせて金銭をだまし取る手口です。（※サポート詐欺とも呼ばれています）
　「コンビニで電子マネーを買って」などと言って、数万円分の電子マネーを購入させ、電子マネーの情報を盗み取る手口も増加しています。
　
【還付金詐欺】
　医療費、保険料などについて、「還付金があります。今日が期限なので今日中にＡＴＭに行けば手続きできます。」などと言って、被害者をＡＴＭに誘導し、電話で指示しながらＡＴＭを操作させ、被害者の口座から犯人グループなどの口座に送金させる手口です。
　
【融資保証金詐欺】
　「低金利・保証人不要」などと、簡単に融資が受けられるものと信じ込ませ、軽い気持ちで申し込んできた人に対し、「信用実績を作るために、先に保証金として現金を振り込んでください」などと言って金銭をだまし取る手口です。
　
【金融商品詐欺】
　「未公開株がある」などの嘘の情報を教えて、購入すれば儲かると信じ込ませ、その購入代金として金銭などをだまし取る手口です。名義貸しを持ちかけて、「名義貸しは犯罪」などと言って、お金をだまし取る手口もあります。
　
【ギャンブル詐欺】
　雑誌やインターネット、メールなどで「宝くじの当選番号を教えます」「公営ギャンブルの必勝法があります」などと持ち掛け、申し込んできた人に、登録料や情報料名目で金銭をだまし取る手口です。
　
【交際あっせん詐欺】
　雑誌やインターネット、メールなどで「交際相手紹介」などと持ち掛け、申し込んできた人に、会員登録料金や保証金などの名目で金銭をだまし取る手口です。
　
【その他の特殊詐欺】
　上記の類型に該当しない、その他の特殊詐欺のことをいいます。

投資詐欺

　ＳＮＳや資産運用のオンラインセミナーなどで知り合い、株式投資のアドバイスをするなどしていくうちに、「私が資産を取りまとめて運用する。他の顧客の資金と併せて運用すれば利益が出る」などと言って、大金を振り込ませる手口です。
　マッチングアプリで知り合い、会話していくうちに「確実に儲かる投資がある」などと言って、「暗号通貨」や「上場する予定の会社」などの投資話に移行するケースもあります。

　富山県内では、令和５年12月末時点で、58件発生し、約４億3404万円の被害額となっています。

国際ロマンス詐欺

　出会い系サイトやマッチングアプリ、ＳＮＳで「海外に住んでいる」という外国人などと知り合いになり、好意を持ったり、恋愛感情を抱いたりした結果、現金をだまし取られる「国際ロマンス詐欺」による被害が相次いでいます。
　連絡を取り合っている相手は、海外ではなく日本国内にいる場合や、実際に海外から送信してくるなど、国境をまたぐ組織犯罪であることもあります。

　富山県内では、令和５年12月末時点で、37件発生し、約１億3,229万円の被害額となっています。

【こんな言葉に注意！】
・「日本に興味があります」
・「あなたは信用できる」
・「２人の未来のために投資しよう」
・「荷物の輸送費を支払ってほしい」 

フィッシング

　「フィッシング」とは、海や川で釣りをすることではなく、実在のサービスや企業をかたり、偽のメールや携帯電話のショートメッセージサービスで偽サイトに誘導し、ＩＤやパスワード、住所や氏名、生年月日などの個人情報のほか、クレジットカード番号などを不正に取得する手口です。
　そのほか、運転免許証の画像を撮影して送信を求められることもあります。

　富山県内では、令和４年中、フィッシングに関する相談が394件発生しています。

【ＩＤやパスワードを盗み取られると・・・】
・銀行などの金融機関の場合、不正に送金される被害が生じます。
・インターネットショッピングサイトの場合、不正購入されるなどの被害が生じます。
　
【運転免許証の画像が不正に取得されると・・・】
・オンラインの消費者金融サイトなどで、不正に借金されることがあります。
・勝手に銀行口座を開設されることがあります。
・携帯電話を不正に契約されることがあります。
　
【フィッシング被害への対策はどうすればいい？】
不審なメールなどを受信したら・・・
・送られてきたメールアドレスを確認して、不審なアドレスではないか確認する
・電子メールやＳＭＳ内のリンク（記載されたアドレス）はむやみにクリックしない
・ログインや認証が必要な場合は、正規のインターネットサイトからアクセスする。
普段から対策を！
・ＩＤやパスワードの使いまわしはしない
・パソコンやスマートフォンなどの端末を常に最新の状態に保つ
・各種セキュリティ対策を行う