ホーム お知らせ 【ダイジェスト版】語りつぎたい黒部人 vol.16 福井 重成 【ダイジェスト版】語りつぎたい黒部人 vol.16 福井 重成 2011年2月17日更新 このページを印刷する シェア ツイート 福井 重成(1851-1912) 貧しい人々を幸せにしたい 下立村発展のために尽くした村長 福井 重成(ふくい しげなり) ■ 地方自治へのスタートライン 福井重成は嘉永4年(1851)下立村に生まれました。明治新政府ができた際、重成は巡邏(今の警察官)に任命され、その忠実な仕事ぶりは、たちまち県の上部に伝わり、22歳で巡邏取締役になりました。明治9年(1876)に新川・石川・敦賀県が合併して新しく石川県ができ、早月川より東が第一大区となり、重成はその副戸長になりました。それは、重成にとって地方自治に携わる第1歩でした。 ( ■ 下立村の初代村長に 明治22年(1889)富山県で市町村制が実施された際、重成は38歳の若さで下立村の初代村長になり、村民の収入を増やすべく、養蚕の技術を教えました。そして、私費で試験農場を作り、堆肥の考案や、二毛作の試験などを行い、農業生産の拡大に取り組みました。 また、教育の重要性を深く考えていた重成は、下立に小学校を建てるため、村会で予算化を図るとともに、県にも援助を要請し、村長になった翌年には下立簡易小学校が建ちました。 ■ 50年、100年先を考えた植林事業 重成は、下立村全体の財政を豊かで安定したものにするため、50年先を見越し、植林事業に取り組みました。明治38年、植林用の苗木を育てる樹苗圃をつくった後、今後50年の植林について定めた「下立基本財産造林条例」を設けたりと、植林事業を充実させていきました。 50年先を見通して計画された植林事業の成果は、現在の下立地区の人々に受けつがれ、その利益が、下立地区のために使われています。 ■ 地方自治の確立、発展のために その他にも、下立に数多くあった神社を合祀し、村民の負担を軽減したり、「貧民救助規程」という生活の苦しい家庭を援助する規程を設けたりと、村民の豊かな暮らしを願い、懸命に取り組みました。 また、郡会議員を2期、富山県会議員を2回務めたりと、公職40年間における役職は数限りなく、表彰されたことも多くありました。 このように、明治の新しい政府の方針が定着していない時代に、地方自治の確立のために働いた重成は、明治45年、県民や村民に惜しまれながらその生涯を終えました。 西 暦 年 齢 項 目 1851 下立村に生まれる 1868 17 巡邏となる 1876 25 第一大区副戸長となる 1889 38 下立村初代村長となる 1900 49 植林事業を手がける 1904 53 地方自治発展の功労によって勲章を受ける 1912 61 逝去 最新のお知らせ 令和6年度黒部市スポーツ障害チェック(検診)の実施について 第42回カーター記念黒部名水マラソンのランナーを募集します! ●人間ドックの助成 冬の農業用水路転落事故防止強化期間について 宇奈月温泉スキー場お得なシーズン券の受付を開始しました(早割12/20締切) 償却資産の申告について 黒部市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)(案)に関する市民パブリックコメントの実施について パパママサポートセンター「たんぽぽ」託児サポーター募集中 お知らせ一覧へ お問い合わせ 教育委員会 生涯学習文化課 〒938-8555 黒部市三日市1301番地 電話番号:0765-54-2764 FAX番号:0765-54-2702 このページの担当へ問い合わせを送る