ホーム お知らせ 【ダイジェスト版】語りつぎたい黒部人 vol.10 川端 つか 【ダイジェスト版】語りつぎたい黒部人 vol.10 川端 つか 2011年2月16日更新 このページを印刷する シェア ツイート 川端 つか(1896-1988) 失われていく ふるさとの言葉を残したい 川端 つか(かわばた つか) ■生地町の教育一筋に 川端つかは、大正6年(1917)に教師として生地尋常高等小学校(現在の生地小学校)に赴任しました。つかは使命感に溢れ、子どもたちの指導に情熱を注ぐかたわら、昭和27年には生地町の初代公選教育委員として、町の教育行政にも関わりました。 ■『もしおぐさ』誕生 教師として働き始めて間もない20代の頃、つかは「生地ことばで語ろう会」に参加し、臨席した方の、ふるさとの言葉を大切に思う心に感銘を受け、方言を調べはじめました。しかし、その頃はどこの図書館にも方言に関する本は少なく、調査がなかなか進みませんでした。そこで、富山県内小学校の女性教師に調査の協力をお願いすると、つかの思いに共感した多くの方々から、県内各地の方言や遊び唄などが集まりました。 つかが80歳を迎えた頃、これまで調査収集したものをまとめ、昭和53年、富山県の方言や唄を掲載した本『もしおぐさ』を出版しました。 ■ふるさとの言葉を残したい その後も、ふるさと言葉を調査収集したいというつかの熱意は消えることなく、古老を訪ねては聞き取り調査し、生地独特の方言の発掘に努めました。 「生地の方言を残そう」と決意を新たにし、昭和59年、60年以上の歳月をかけて生地の方言をまとめた本『もしおぐさ(続)』を出版しました。 これは、衣料や身の回り品、食事関係、行事や風俗、漁業関係用語などの項目に分類して、生地の方言を整理したもので、いまでもこれほど詳細に調査した例はありません。 昭和63年1月、つかは91歳で亡くなり、その年の8月、遺族の手で『もしおぐさ(続々)-わが町生地今昔-』が出版されました。つか独自の視点で書き進めていた生地の歴史や人々の暮らしぶり、民話、ことわざなどが詰まった本です。 つかは、ふるさと生地を愛し、ふるさとの言葉への熱い思いを胸に、その調査収集に一心をかけ、一筋に生き抜いた人でした。 西 暦 年 齢 項 目 1896 生地町に生まれる 1917 21 師範学校を卒業。生地尋常高等小学校の教師となる(1939年まで) 1919 23 女子商業補習学校の教師を兼任する 1925 29 生地実業補習学校の教師を兼任する 1939 43 下新川郡24か町村学校組合立農業学校教授嘱託 1952 56 生地町の初代公選教育委員に当選する 1954 58 黒部市連合婦人会長となる 1978 82 『もしおぐさ』を発行する 1984 88 『もしおぐさ(続)』を発行する 1988 91 逝去 最新のお知らせ 【2/28(金)~3/2(日)】インターネット相談窓口等の受付停止のお知らせ 4/13(日)マイナンバーカードの休日窓口を開設します KOKOくろべで「健活」&「クラフト体験」 大雪に関する情報はこちらから(令和7年2月17日更新) 防災まちづくり講演会を開催します! 令和6年度黒部市高齢・障がい福祉施設等物価高騰対策支援金について 宇奈月温泉スキー場からの大雪に関するお知らせ 第7回マイプロジェクト発表会を開催します! 【2/21(金)】 お知らせ一覧へ お問い合わせ 教育委員会 生涯学習文化課 〒938-8555 黒部市三日市1301番地 電話番号:0765-54-2764 FAX番号:0765-54-2702 このページの担当へ問い合わせを送る