ホーム お知らせ 【ダイジェスト版】 語りつぎたい黒部人 vol.3 冠 松次郎(かんむり まつじろう) 【ダイジェスト版】 語りつぎたい黒部人 vol.3 冠 松次郎(かんむり まつじろう) 2011年2月16日更新 このページを印刷する シェア ツイート 冠 松次郎 (1883-1970) 未知の渓谷美に魅せられて黒部峡谷探検 冠 松次郎(かんむり まつじろう) ■黒部との出会い 冠松次郎は、明治16年東京都文京区本郷に生まれました。19歳から山登りを始め、26歳には日本山岳会に入り、28歳の時には白馬岳から祖母谷を下り、初めて黒部渓谷に接します。宇治長次郎との黒部渓谷探検は有名です。 ■奇跡の景観「十字峡」の発見 大正9年、松次郎は立山からの黒部下廊下の完全遡行(流れをさかのぼっていくこと)を目指します。電源開発はまだなく、黒部川を谷沿いに抜けた人はありません。 黒部の谷は、両岸が切り立った壁になっていて、足を滑らせればそのまま転落し、黒部の激しい流れにのみ込まれるような危険な場所です。黒部では「廊下」と呼んでいました。 探検隊は降り注ぐ雨に閉じ込められ、食料が不足し、断念しなくてはなりませんでした。 下廊下への再挑戦は、大正14年。今度は宇奈月側からの挑戦です。宇奈月温泉開湯や電源開発で少しずつ姿を変えた黒部の様子を目の当たりにしながらも、激しい谷を遡行します。このとき、松次郎らは黒部川の本流に剱沢と棒小屋沢が交差点のように流れ込んでいる場所を「廊下の十字峡」と呼び、やがて、黒部川随一の奇観「十字峡」として人々に知られることになります。 ■幻の滝へ さらに「音はすれども姿は見えず」と言われた幻の滝、剱沢大滝に到達します。この滝は現在でも滝口まで行くことすら難しい場所です。 その後も、松次郎は、上廊下、黒部の谷や山などの魅力ひとつひとつを自らの手や足、目や耳で確かめ、雑誌や本に紹介していきます。黒部が、なぞに包まれた人を寄せ付けない場所から、多くの人々の憧れに変えたのはまさしく松次郎の大きな仕事です。 ※冠松次郎は、日本独特の山岳の姿として「渓谷」という言葉に ひかれていたため、「黒部峡谷」を「黒部渓谷」と言い表しまし た。ここでも「渓谷」を使っています。 西 暦 年 齢 項 目 1883 東京都文京区本郷に生まれる 1909 26 日本山岳会へ入会する 1911 28 白馬山から祖母谷へ下降する 黒部との出会い 1917 34 早月尾根から剱岳初登頂 1920 37 下廊下に挑むが、途中で撤退 1925 42 下廊下完全遡行に成功 十字峡の発見 1927 44 「幻の滝」剱大滝直下に到達 1928 45 『黒部谿谷』を出版する 1962 79 最後の黒部・立山 1970 87 逝去 最新のお知らせ 令和6年能登半島地震による法人市民税等の申告・納付等の期限の延長について 令和6年度「農業経営のてびき」を作成しました 申請はお済ですか?「非課税世帯等価格高騰支援給付金(追加)」の申請は30日までです 春の農業用水路転落事故防止強化期間について 「第3次黒部市子ども読書活動推進計画」を策定しました 「第2次黒部市立図書館サービス計画」を策定しました 黒部市立あおーよ図書館ボードゲームイベントについて 令和6年6月定例会の日程をお知らせします お知らせ一覧へ お問い合わせ 教育委員会 生涯学習文化課 〒938-8555 黒部市三日市1301番地 電話番号:0765-54-2764 FAX番号:0765-54-2702 このページの担当へ問い合わせを送る