ホーム お知らせ 草野 久也(くさのひさや 1904-1984) 草野 久也(くさのひさや 1904-1984) 2009年2月5日更新 このページを印刷する シェア ツイート ■日本赤十字社の活動 大きな都市以外の医療を早くから進めたのは日本赤十字社です。赤十字活動は、スイス人のアンリ・デュナン(※1)が怪我をした兵士に敵味方を問わず手当をする活動を思いついたのがきっかけで、世界中に広がりました。日本では明治時代の西南戦争で傷ついた人々を手当てするために生まれた博愛社に始まり、やがて日本赤十字社に発展しました。 日本赤十字社は、戦争や災害地の手当てだけでなく、都市からはなれ医療が整っていない地域での医療活動を行っていました。地域を巡回して、具合の悪い人の様子をみたり、相談にのったりしながら必要に応じて大きな病院での診療を受けさせるなど、医療の整わない場所での人道活動を進め、また、お医者さんや看護師さんを育てることも行ってきました。やがて黒部市民病院の初代院長となる草野久也先生も、実は、香川県高松市の赤十字病院の院長になる予定でした。一人一人の命を大切にし、患者さんとともに病気に向き合い、治そうとする草野先生の姿と人道や博愛の精神で一人一人に向き合う赤十字の考え方はよく結びついているように思えます。 草野先生は、明治37年(1904)泊町(現在の朝日町)に生まれました。やがて、京都大学医学部を出てから山口県などで、患者さんを診察して病気を見立てる内科臨床医として、医療の現場で働いていました。ふるさとをはなれても、その土地の人々のためにつくしていたにちがいありません。先生の心には、あるいは、美しい白馬連山(しろうまれんざん)や有磯海(ありそうみ)、黒部川などふるさとの風景と、そこに暮らす人々の様子が浮かんでいたのかもしれません。 ※1 アンリ・デュナン(1828-1910) スイスの実業家。イタリア統一戦争の激戦地があまりの悲惨なありさまだったため、怪我をした兵士に敵味方を問わず手当てする活動を始めました。それがきっかけとなり、1864年の「ジュネーブ条約」参加国によって国際赤十字社が生まれ、世界に広がりました。 (続きを読む・・・) 最新のお知らせ 黒部市手話講習会入門講座の受講者募集 黒部市歴史民俗資料館 メタバースに「愛本刎橋」が登場! 能登半島地震に関連する市からの情報 黒部市立地適正化計画改訂版の公表について 石田漁港の釣桟橋は、4月10日(水)から利用できます! 令和6年度 当初予算の概要 令和6年度市民農園新規利用者 随時募集中!! 令和5年度 詩の道句集事業 選定結果のお知らせ お知らせ一覧へ