ホーム お知らせ 山田 胖(やまだゆたか 1886-1964) 山田 胖(やまだゆたか 1886-1964) 2010年2月5日更新 このページを印刷する シェア ツイート ■客を乗せる地方鉄道が開通! 発電所の建設工事には、たくさんの機械や材料などが必要です。しかも、できるだけ工事現場に近いところまで運び、集めておかなければなりません。また、工事現場で働く多くの人たちの住むところを決めるのも大切な問題です。発電所工事の本拠地は、桃林のある桃原と呼ばれる原っぱ(現在の宇奈月温泉)に置くことになりました。 大正10年になって、三日市駅(現在のJR黒部駅。富山地方鉄道※2 の駅は現在廃止)と宇奈月を鉄道で結ぶ工事が開始され、車馬を通す道と山道しかなかったこの区間に、全線17㎞の鉄道が開通しました。この鉄道は工事用物資を運ぶために敷かれたのですが、一般の客も乗せてほしいという要望が地元の人々から強く出ました。しかし、この地方は農村であり、まして、内山村から上流は人が住んでいないので、鉄道として利益が出るようには思えません。 胖さんは考えました。 「黒薙(くろなぎ)には温泉が湧いている。そのお湯を約7㎞下流の宇奈月まで引いて温泉地とし、発展させたらどうだろうか。鉄道が開通すれば、苦労せずに温泉に行ける。人々が温泉に行くようになれば、鉄道は利益が出るし、地元の人々も助かるのではないか。」 そして、思いきって黒部鉄道(現在の富山地方鉄道宇奈月温泉駅~電鉄黒部駅までの区間)を一般の客を乗せる地方鉄道とすることを決定したのです。大正11年に三日市から下立までが、翌年に宇奈月までが開通し、この土地に初めて電車が通るようになりました。 【昭和初期の宇奈月駅(開業時は桃原駅、のちに宇奈月駅と改称】 ※2 富山地方鉄道 富山県内すべての鉄道・バス会社を合併し、1943年に設立されました。大正11年に黒部鉄道として開業した当時は、下立駅から三日市駅(現在のJR黒部駅)までが開通して、国鉄(現在のJR)と接続していましたが、昭和44年に黒部駅(元の三日市駅)は廃止されました。 (続きを読む・・・) 最新のお知らせ 黒部市歴史民俗資料館 メタバースに「愛本刎橋」が登場! 能登半島地震に関連する市からの情報 黒部市立地適正化計画改訂版の公表について 石田漁港の釣桟橋は、4月10日(水)から利用できます! 令和6年度 当初予算の概要 令和6年度市民農園新規利用者 随時募集中!! 令和5年度 詩の道句集事業 選定結果のお知らせ 新型コロナウイルスワクチン接種のお知らせ及び予約について お知らせ一覧へ