ホーム お知らせ 野島 好二(のじまこうじ 1905-1992) 野島 好二(のじまこうじ 1905-1992) 2009年2月6日更新 このページを印刷する シェア ツイート ■知ることの喜びと市町史編纂 日本や世界の歴史を知りたいと思えば、多くの本が出版されていますので簡単に読むことができます。しかし、郷土の歴史を知ろうとしたとき、好二さんが活躍した時代には、黒部市や宇奈月町の長い歴史を記した本がありませんでした。 好二さんは、宇奈月町ができてから10周年を迎える記念事業として、『宇奈月町史』の編さんに携わることになりました。 ところが、仕事に取りかかってみると、宇奈月の自然は黒部奥山までいたる非常に広い範囲にわたりました。黒部峡谷では道もないところに入り込んで何時間も歩いたり、奥深くの山々へ登ったりと、現地調査はとても大変でした。何も資料がないところから本を作るというのはとても難しいことなのです。 また、古老を訪ねて聞き取り調査をしたり、古文書をつぶさに読み解いたり、街道を歩いて石仏を調べたりもしました。それらの調査だけでも3年ほどの年月がかかりましたが、調べていても文献が少なく、遺跡や遺物から知ることができたこともわずかしかありませんでした。 【僧ヶ岳のガキ田調査(真ん中で立っているのが好二さん】 宇奈月町に関する史料があると言われていた三重県伊勢市の「神宮文庫」を訪ねたときのことです。約18万冊ある蔵書を粘り強く調べ、とうとう宇奈月町に関係のある史料を見つけたのです。これは、広い砂浜で1粒のダイヤモンドを探すように、とても難しいことでした。 「見つけたぞ!これで書くことができる!」 喜び勇んで帰途につき、着々と執筆を進めていきました。しかし、その後に好二さんは倒れ、文字も書けない状態で2か月間を過ごしました。 「本当に完成させることができるかどうか?」と不安に駆られた夜もありましたが、昭和29年(1954)から同44年まで、15年もの年月を費やして『宇奈月町史』を書き上げました。 記録があまり残っていなかったので、とても困難な仕事でしたが、「急がず休まず」をモットーに、少しずつ調査と執筆を進めていったのでやり遂げることができました。完成した『宇奈月町史』は、それまでの宇奈月町を知るときに欠くことのできない大事な文献となりました。 ※ 美への思い 昭和15年「正倉院御物特別展(しょうそういんぎょぶつとくべつてん)」で、好二さんは祖先の残した偉大な文化遺産を目の当たりにして心から驚きました。のちにも数回見に行って、愛着を感じ、あこがれを抱き、無関心でいられなくなりました。そして、美を護ろうという情熱が全身にみなぎるのを感じたそうです。 (続きを読む・・・) 最新のお知らせ 【2/28(金)~3/2(日)】インターネット相談窓口等の受付停止のお知らせ 4/13(日)マイナンバーカードの休日窓口を開設します KOKOくろべで「健活」&「クラフト体験」 大雪に関する情報はこちらから(令和7年2月17日更新) 防災まちづくり講演会を開催します! 令和6年度黒部市高齢・障がい福祉施設等物価高騰対策支援金について 宇奈月温泉スキー場からの大雪に関するお知らせ 第7回マイプロジェクト発表会を開催します! 【2/21(金)】 お知らせ一覧へ