ホーム お知らせ 野島 好二(のじまこうじ 1905-1992) 野島 好二(のじまこうじ 1905-1992) 2009年2月6日更新 このページを印刷する シェア ツイート ■郷土への愛はますます深く 好二さんは、定年を迎えたことで自由な時間を得て、ますます郷土史研究に打ち込むようになりました。民話の採集、地名の由来調べ、鉢の木の伝説で有名な佐野源左衛門常世(さのげんざえもんつねよ)の研究など、昼は野山を駆け回り、夜は読書と文献調査に明け暮れる日々を過ごしました。好二さんがここまで研究に打ち込んだのは、友人の永六輔さん(えいろくすけ 1933-)の言葉に励まされたからです。 生きているということは 誰かに借りを作ること 生きてゆくというのは その借りを返しにゆくこと 好二さんはそれまでお世話になった方々に感謝し、これからの人たちのために何かを残していきたいという思いから、最後の力を振り絞って地名研究を完成させ、借りを返したいと考えていたようです。 好二さんが生涯に書き残した本は、約100冊にものぼります。このほかにもプリントにしてまとめたものや、新聞や雑誌に掲載されたものなどもあります。我らの歴史と文化を未来へ伝えていかなくては―そんな熱い思いが文章の中から伝わってきます。 こうして好二さんが丹念に調べ、書き残してきたことをみんなで学び、これからの豊かな未来をともに作っていきましょう。 コラム 未来ある子どもたちへ 好二さんは著書の最後で、その本を手に取る子どもたちに語りかけています。 「わたくしたちの時代」 これからが私たちの時代です。 毎日の生活が新しい歴史を作りつつあるのです。私たちは、民主主義の精神をよく身につけて、幸福な社会、住みよい富山県をきづくためにがんばらなければなりません。 朝夕あおぐ立山は、高く雲の上にそびえてはいますが、登ればのぼる道があるのです。私たちの祖先は、私たちの考えている以上の苦しい生活をのりきって、郷土を開き、文化をきずきあげてこられたのです。私たちは、この祖先のことを思い、また、これからの人のことを考えて、明るくて、住みよい郷土をつくりあげるために協力しましょう。 私は心から望んでいます。新しい歴史をつくりつつある、皆さんに大きなのぞみをかけています。 『日本のあゆみと郷土のあゆみ』より 『語りつぎたい黒部人~黒部に足あとを残した人々』へ戻る 西暦 年齢 項目 1905 入善町舟見に生まれる 1925 20 富山県立師範学校を卒業、小学校の先生となる 1950 45 富山県郷土史会理事となる 1954 49 越中史壇同人となる 1956 51 黒部市文化財調査委員となる 1961 56 退職する 1964 59 黒部市誌編さん主任となる 1969 64 宇奈月町史編さん主任となる 1984 79 勲章を受ける 1992 87 富山市の今泉病院で亡くなる 最新のお知らせ 令和6年度黒部市スポーツ障害チェック(検診)の実施について 第42回カーター記念黒部名水マラソンのランナーを募集します! ●人間ドックの助成 冬の農業用水路転落事故防止強化期間について 宇奈月温泉スキー場お得なシーズン券の受付を開始しました(早割12/20締切) 償却資産の申告について 黒部市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)(案)に関する市民パブリックコメントの実施について パパママサポートセンター「たんぽぽ」託児サポーター募集中 お知らせ一覧へ