ホーム お知らせ 雪山 俊夫(ゆきやまとしお 1880-1946) 日本人初のフンボルト賞に輝く 世界に誇る 郷土の学僧 雪山 俊夫(ゆきやまとしお 1880-1946) 日本人初のフンボルト賞に輝く 世界に誇る 郷土の学僧 2009年2月5日更新 このページを印刷する シェア ツイート ■日本人初のフンボルト賞に輝く 雪山俊夫さんは、ドイツ留学を終え、大正14年(1925)から京都帝国大学文学部(現在の京都大学)で、ドイツ文学、語学の講師になりました。大学の講義をするだけでも大変なのに、俊夫さんは、その間に「ニーベルンゲンの歌 基礎の研究」(※1)というテーマで、研究も続けていました。この『ニーベルンゲンの歌』という作品は、何百年も前に書かれたもので、使われている言葉が現在のドイツ語と違っている上、参考書も少なく、その参考書もなかなか手に入りにくいなど、研究にはたくさんの困難がありました。 当時のドイツでは、ゲーテの『ファウスト』と並び、『ニーベルンゲンの歌』の研究が盛んに行われていました。しかし、『ニーベルンゲンの歌』の本文に関する言葉の正しい理解や成り立ちを、総合的にまとめた研究や書物がなかったのです。そこで、俊夫さんは、自分の力でまとめてみようと思い、研究を始めたのでした。 俊夫さんは、恵まれた才能とたゆみない努力と、留学中に出会ったドイツの優れた先生方の助力によって、昭和10年(1935)にこの研究論文を完成させました。これによって、文学博士の学位を授与されました。また、俊夫さんの論文は、目のつけどころがよく、内容がとても充実している点が評価され、日本人として初めて、ドイツ政府からフンボルト賞を授与されました。これは、日本の文化勲章にあたいする、ドイツで最高の賞でした。 ※1『ニーベルンゲンの歌』 (独:Das Nibelungenlied)ドイツ中世文学の代表作。作者は不明。前編には、宮廷の豪華な生活が描かれ、後編には、ブルグント族とフン族の戦いから滅亡までの強烈な民族の意思と力が描かれています。日本でいえば『古事記』のような作品。 ※2 アレクサンダー・フォン・フンボルト (Friedrich Heinrich Alexander,Baron Von Humboldt 1769―1859)ドイツの博物学者、探検家、地理学者。彼の名前をちなんでつけられた名称に「フンボルトペンギン」「フンボルト海流」があります。フンボルト賞は、国際的に優れた業績を挙げた研究者に対して授与される賞です。 (続きを読む・・・) 最新のお知らせ 黒部市美術館開館30周年 コレクション展vol.1「木々の語らい-木版画と彫刻と」のご案内 黒部市立あおーよ図書館ボードゲームイベントについて 祝・20歳を迎えられた皆さんへ 複業人材と進める経営課題解決セミナーを開催します! 【1/11~】宇奈月温泉冬物語 雪上花火大会が開催されます! 「電話リレーサービス」「文字表示電話サービス(ヨメテル)」について 元アメリカ大統領 故ジミー・カーター氏に対する弔意について 除雪作業等における水路への転落事故の防止について お知らせ一覧へ