ホーム お知らせ 佐々木 助七(ささきすけしち 1865-1945) 佐々木 助七(ささきすけしち 1865-1945) 2009年2月6日更新 このページを印刷する シェア ツイート ■山仕事とは では、山仕事とはどういうものなのでしょう。 猟師という仕事があります。山の獣をとり、その毛皮や肉を手に入れます。獣は、山の気候や獣の習性、季節によってちがいますが、タヌキやキツネ、アナグマ、イタチ、モモンガなどもとったそうです。獣をとるには鉄砲を使うこともありましたが、ハサミやワナなどのしかけを使うことも多かったようです。大型の獣は、肉も多く、また、利用できる部位もたくさんあるので、食料やよいお金になったそうです。カモシカやクマがそうです。 カモシカは、現在は狩猟が禁止されていますが、かつては大切な山の恵みのひとつでした。毛皮は上等でとてもよい防寒具になりましたし、肉も牛に似て大変おいしいものだったそうです。 クマは、春、秋、冬で様子が違います。アキグマは冬ごもり前で肉がとてもおいしいとされています。冬ごもりの穴にいるアナグマは、じっと動かないので「クマノイ」と呼ばれている胆のうがよい状態になるそうです。クマノイは薬になり、重さ当たりの金額は金と同じだとさえいわれます。冬ごもりを終えた春のクマは毛皮がよいそうです。寒さに備え豊かな毛が生えていますし、木の枝が少ない季節で、山を歩き回っても毛皮を痛めないのです。黒部の山や谷にすむクマは、オウレンやダツといった薬草を食べるそうで「クロベグマ」と呼び、特別によい値段がついたそうです。 【参考 山の生活】 イワナを釣る職漁師という山仕事もあります。イワナは冷たくきれいな川に棲み、黒部の谷では、川を渡るときにイワナを踏んづけてしまったという話もあります。大イワナが人の姿になって現れたという伝説もあります。テンカラという毛針を使って釣り上げた魚は、腐らぬよう腹を割いて、焚き火で乾かし、薫製のように仕上げます。これを「焼き枯らし」と呼びます。 また、山は山菜の宝庫です。ゼンマイやワラビなど、場所を上手に選べば、かなり長い間、山のどこかで収穫できます。集めた山菜はよく干します。 時間や手間のかかる山仕事のため、山の厳しさから身を守り、また、作業を行う場所としてところどころに小屋を立てたのだそうです。釘などを使わず、そこらに生えている木をうまく使って、風雨にたえられる小屋をこしらえました。この小屋では炭焼きも行われていました。平地に住む人々は、こうした山の幸を心待ちにしていました。 獣や魚をとったり、山菜をとったりするには生き物の習性や土地の様子をよく知り、また、安全のためにも山をよく知っている必要があります。助七は、山仕事の師匠について自らの勘と体力を鍛え、山の知恵を身につけていったのでしょう。きっとリーダーとしてみんなを指揮していたのでしょう。 (続きを読む・・・) 最新のお知らせ 黒部市手話講習会入門講座の受講者募集 黒部市歴史民俗資料館 メタバースに「愛本刎橋」が登場! 能登半島地震に関連する市からの情報 黒部市立地適正化計画改訂版の公表について 石田漁港の釣桟橋は、4月10日(水)から利用できます! 令和6年度 当初予算の概要 令和6年度市民農園新規利用者 随時募集中!! 令和5年度 詩の道句集事業 選定結果のお知らせ お知らせ一覧へ