ホーム お知らせ 鍛冶 良作(かじりょうさく 1895-1980) 鍛冶 良作(かじりょうさく 1895-1980) 2009年3月26日更新 このページを印刷する シェア ツイート コラム 生涯の友 吉田忠雄(よしだただお) 良作さんと忠雄さんが知り合ったのは、忠雄さんの勤めていた古谷商店(ふるやしょうてん)でした。良作さんと古谷さんは暇ができるとひょいと訪ねる仲でした。良作さんは弁護士として活躍していた30代半ば、忠雄さんは古谷商店で働き始めたばかりの20歳ころです。 そのころの忠雄さんについて良作さんは、「体は小柄であったが、こまめに働く姿と気の強そうな、利発そうな容貌が私の目を惹いた。」と印象を書いています。 8年後に古谷商店が倒産し、忠雄さんはファスナーで独立する道を選びました。商売上のことなどで忠雄さんが相談に来る度に、良作さんは力を貸していたそうです。ファスナーを作る材料の木綿が大変不足したとき、忠雄さんは「綿布を買うと値段が高いので、自分で糸を使って織り綿布をつくろう。」と考えました。そして、良作さんを通して国の役人に糸を払い下げてくれるように頼みに行きました。 その後、何の連絡もないので一体どうしたんだろうと気がかりになっていました。そんなときに、忠雄さんに会ったので聞いてきました。すると、「あなたに紹介してもらったんですから、あとは私の責任です。先生にこれ以上お手数をかけては申し訳ありませんし、それに何時までも人の力に頼っているようでは商売になりません。お陰様で順調にいっています。」と丁寧にお礼を述べたそうです。 この当時は、まだそれほど親しくなかったようですが、忠雄さんの「自分で仕事をするんだ。」という意気込みを知り、良作さんは「この男は偉くなるぞ。」と思ったということです。 【2人の出会った古谷商店。倒産後、サンエス商会となる】 『語りつぎたい黒部人~黒部に足あとを残した人々』へ戻る 最新のお知らせ 令和6年能登半島地震による法人市民税等の申告・納付等の期限の延長について 令和6年度「農業経営のてびき」を作成しました 申請はお済ですか?「非課税世帯等価格高騰支援給付金(追加)」の申請は30日までです 春の農業用水路転落事故防止強化期間について 「第3次黒部市子ども読書活動推進計画」を策定しました 「第2次黒部市立図書館サービス計画」を策定しました 黒部市立あおーよ図書館ボードゲームイベントについて 令和6年6月定例会の日程をお知らせします お知らせ一覧へ