ホーム お知らせ 【ダイジェスト版】 語りつぎたい黒部人 vol.4 伊東 森作(いとう もりさく) 【ダイジェスト版】 語りつぎたい黒部人 vol.4 伊東 森作(いとう もりさく) 2011年2月16日更新 このページを印刷する シェア ツイート 伊東 森作(1897-1997) 農民たちの生活をよりよくしたい 信念の技術者・政治家 伊東 森作 ■売れる黒部西瓜をつくろう 伊東森作は、大布施村に生まれ育ち、下新川郡立農業学校(現在の桜井高等学校)を卒業後、農業をしていました。 ちょうどその頃、形が悪く皮が厚いために売れない黒部西瓜の状態を知り、森作は大正12年、西瓜の品種改良に取り組み始めました。国内だけでなく、アメリカからも西瓜の種を取り寄せて試作を繰り返し、昭和6年、見た目も味もよい新黒部西瓜1号を開発しました。大阪中央卸売市場の西瓜品評会では一等賞となり、大いに称賛されましたが、栽培が難しく、とれる量も少ないためにさらなる改良が必要でした。 再び西瓜の品種改良に試行錯誤し、昭和13年ついに病気に強い新黒部西瓜7号の開発に成功しました。市場に出すと飛ぶように売れ、農民たちは手を取り合って喜びました。 ■泥流しの実験 第二次世界大戦のさなか、東京帝国大学の塩入松三郎博士が、稲の秋落ちの研究のために黒部川扇状地で実験を行いました。秋落ちとは、秋に稲の生育が急に衰え、収穫量が減ることです。 実験の結果、性質の違う土を他の場所から運びいれ、元々の土壌に混ぜる「客土」が有効だとわかりました。そこで、森作は、赤土を水に溶かして泥水として用水へ流し、水田まで運ぶ「流水客土」という方法を発案しました。 ■流水客土事業の実現 流水客土を黒部川扇状地に実施して食糧増産するためには、莫大な資金と政治の力が必要でした。そこで、森作は県議会議員になり、流水客土の重要性を説明して回りました。地元の人たちで黒部川流水客土促進期成同盟会が結成され、ついに県の事業としての実施が決まりました。 昭和26年より実施された流水客土により黒部川扇状地の水田は長く水を保てるようになり、冷害が減少しました。また、客土によって鉄分が多くなったため秋落ちも少なくなり、米が15~30%も多く取れるようになったのです。約7年の時を経て、森作の悲願はこうして叶いました。 西 暦 年 齢 項 目 1897 大布施村に生まれる 1912 15 下新川郡立農業学校を卒業する 1917 20 大布施村農会技手となる 1931 34 新黒部西瓜1号の開発に成功する 1938 41 新黒部西瓜7号の開発に成功する 1947 50 富山県議会議員となる 1952 55 黒部川冷害地帯土地改良総代となる 1954 57 黒部市農業委員会会長となる 1967 70 土地改良などの功労で褒章を受ける 1997 99 逝去 最新のお知らせ 【2/28(金)~3/2(日)】インターネット相談窓口等の受付停止のお知らせ 4/13(日)マイナンバーカードの休日窓口を開設します KOKOくろべで「健活」&「クラフト体験」 大雪に関する情報はこちらから(令和7年2月17日更新) 防災まちづくり講演会を開催します! 令和6年度黒部市高齢・障がい福祉施設等物価高騰対策支援金について 宇奈月温泉スキー場からの大雪に関するお知らせ 第7回マイプロジェクト発表会を開催します! 【2/21(金)】 お知らせ一覧へ お問い合わせ 教育委員会 生涯学習文化課 〒938-8555 黒部市三日市1301番地 電話番号:0765-54-2764 FAX番号:0765-54-2702 このページの担当へ問い合わせを送る