黒部市総合振興計画審議会 第4回 第1部会(自然共生)会議録

平成19年8月1日(水)

 

 

事務局

 どうもご苦労さまでございます。定刻も過ぎましたので、ただいまから黒部市総合振興計画審議会第4回第1部会を開会させていただきます。

 専門委員さん、◎■委員さん、◇◇委員さんはまだお見えになっておりませんが、ただいまから会議を進めていきたいと思います。

 では、初めに◎◎部会長さんよりごあいさつをお願いします。

 

部会長

 台風が連れてきたんだと思いますが、いよいよ黒部にも夏がやってきたぞという気候になりました。加えて、桜井高校が甲子園に行くということで、町全体が活気づいたように思っております。

 皆さん、お忙しい中集まっていただきましてありがとうございます。

 この黒部市総合振興計画審議会の部会として第4回目ということになりました。いろいろ詳しい資料が出てきておって、しかもいろんな委員から意見も寄せられているようであります。今までの看板というか、議論していたところへいよいよその中身が出てきて、その辺の調整が必要な段階に来ているのではないかと思います。

 4回目になって、これでよしとなかなか簡単にはいかないのではないかなという気がしております。もうしばらく議論していただいて、市民の皆さんに納得していただける、自信を持って答申できるようなものにできればいいかなと思っております。どうぞよろしくお願いします。

 

事務局

 ありがとうございました。

 それでは、議事に入りたいと思います。

 審議会条例の規定によりまして、部会長が本日の会議を運営していただくというふうになっております。これからの進行、◎◎部会長さん、よろしくお願いします。

 

部会長

 それでは、規定に従いまして座長役を務めさせていただきます。早速、次第書きの順序に従って行いたいと思います。よろしくお願いします。

 それでは、3番の報告事項、前回審議会以降の経過について、よろしくお願いします。

 

事務局

 それでは、お手元の次第の紙を1枚めくっていただいて、資料1でございますが、こちらのほうをごらんください。

 ・・・説明省略・・・

 報告事項の前回審議会以降の経過については以上です。

 

部会長

 ありがとうございました。

 今の報告について、質問等があればお願いします。

 それでは、特にないようであれば次の協議事項のほうに移りたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 それでは、協議事項の(1)基本構想継続審議事項ということで、重点プロジェクトについて、事務局、お願いします。

 

事務局

 それでは、座って説明させていただきます。

・・・説明省略・・・

 以上です。

 

部会長

 それでは、今説明していただいた重点プロジェクトについて、ご意見等ご審議をよろしくお願いします。

 

委員

 2点、ちょっと質問なんですけれども、5ページ、この枠でいきますと里山整備の推進、里山再生整備事業なんですけれども、具体的にどういった事業が行われるかどうかということの質問が1点。

 それから、黒部川総合土砂管理の促進についてなんですけれども、この意味するところと、いろんな崩壊対策事業の促進との違いとかすみ分けとか、何かご説明いただけるとありがたいんですが。

 

部会長

 それでは、事務局、お願いします。

 

事務局

 それでは、まず里山整備のほうについてお答えいたします。

 県のほうで今年から、ご存じのように水と緑の森づくり税ということで1人当たり500円ずつ集めております。その中で、重点的には里山整備とみどりの森再生事業というものがございます。里山整備のほうが市町村で実施する事業となっております。10年計画で県では約44カ所ほど予定されております。そのうちの4カ所を黒部市内でやろうというものでございます。それで、現在、若栗のスーパー農道、宮野山の下のほうですけれども、これが8月4日からスタートするということになっております。

 あと、いろんなところ、里山の隣地と集落の林縁部のところですけれども、そういうところの整備を行うということです。従来、薪炭林とか炭とか、そういうものに使われておったところが、人が入らなくなったものですから放置されておるということで、そういうところを整備するということで、有害鳥獣対策とか温暖化対策にも役立つということで進めていきたいと考えております。

 

部会長

 よろしいでしょうか。

 

委員

 もうちょっと具体的にわかりやすくしていただけると。

 

事務局

 山の境界を整備するということです。

 

委員

 そういうことを聞きたかった。それが重点ですか。

 

委員

 地元の方々は一生懸命やっているね。わかりました。もう一つ。

 

事務局

 黒部川総合土砂管理の促進ということで、黒部川流域の砂防事業から海岸事業までの水系一貫した事業展開を行っておるということでございます。それで、今後は、上流からの土砂をコントロールしながら下流に供給する砂防事業。それから、自然な形で土砂をダムにためることなく通過させるダムの運用ということでございます。

 もう一点は、黒部川の河床低下区間への土砂の供給と、堆積傾向にある区間の河床掘削、土砂採取ということ。4点目には、採取した土砂を浸食傾向にある海岸域の養浜に活用するということで、以上のような形で総合的な土砂管理をすることが目的というふうになっております。そういうことでございます。

 近くには、この前行われました黒部川の連携排砂の実施ということで、6月29日から7月2日まで連携排砂ということで行っております。

 以上です。

 

部会長

 よろしいでしょうか。

 

委員

 わかったんですけど、土砂管理は国交省さんのほうでやっていただいて、黒部市が重点として置くところは総合土砂管理の促進というところに黒印をつけるのでいいのかなというのが、まだ何かぼんやりしてわからない。それとまだ、上流の崩壊の対策をしたほうが非常にわかりやすいんじゃないかなというような思いが1つと、里山の整備にしても、森づくりみたいなところというのはもっと大事じゃないかなというような気もしているんですけれども、質問に対しての答えはわかりました。

 

部会長

 もし何か事務局サイドであるようなら。

 

事務局

 特にございませんが、ちょっと補足になります。

 まず、総合土砂管理。これは今ほど担当課長のほうから説明がございましたが、これはあくまでもソフト事業でございます。今ほど課長が説明いたしましたように、上流域から要は海岸まで、例えば100年に一度の大雨が降った場合に、ストレートに黒部川に流れてしまう。そうした場合には、当然今ダムが何カ所かございますが、ダムにたまってしまう。そうじゃなくて、ある程度今排砂が行われておりますけれども、あれ以上の規模のものが来た場合には当然埋まってしまうだろうという、これは想定外のお話なんですが。そういったことのないように、要は国のほうで管理体制を確立していただくために、そういったものをお願いしたいというものでございます。

 それと、砂防事業というお話がございましたが、これはあくまでもハード事業でございます。まさに、今、○○委員さんもご存じのように、黒部川上流域はまさに7,000カ所の崩壊地区がございます。それらを1日も早く砂防堰堤をつくっていただきまして、まさに土砂流出がないような方法をお願いしたいという私どもの思いでございます。

 補足ですけれども、いたします。

 

部会長

 この件についてほかに補足がありましたらお願いします。

 

委員

 ほかの話でもいいですか。

 

部会長

 じゃ、関連。

 

委員

 今の土砂管理の話とかいろいろあるわけですが、それ以外のことでもいいですか、この項目の中にある。

 

部会長

 では、プロジェクト本体の話に戻りたいと思います。

 

委員

 真ん中よりちょっと下にある水博物館事業の推進、これは当初から高いウエートで載せられておるんですが、水博物館構想というのは一応新川広域圏としても取り扱っておるので、それぞれのほうを重点として挙げるというと、早く県なら県に何とかしろという意味を含んでいるのかどうなのかということなんですね。

 というのは、これは事務局のほうでもよくご存じのように、もともとの起こりは、名水会が盛んに水博物館的なものをつくってくれというような要望を県のほうにずっとしておったんですね。県のほうではその要望にもこたえるように考えたわけでしょうが、一方、庄川のほうも水公園がありますね。庄川のほうからもどんどん言い出しているわけですね、県のほうに。建物とかそういうものじゃなしに、一応新川広域圏としてという感じだったと思うんですよ。それで今日、もめてはいるんですけれども、これは新川広域圏、ほかの市や町とも常に連携しながらやっていかなきゃならんので、黒部がリーダーシップをとるという意味でここに載せられたのならば、それはそれなりに理解できるわけで、というように、ほかの市や町と内々でこの件について新川広域圏の中での協議をしておられるのかどうか、その点をちょっとお尋ねしたいと思います。

 

部会長

 それでは、水博物館について、事務局、お願いします。

 

事務局

 ◇■委員さんのほうからの水博物館構想の推進の件でありますが、言われましたとおり、現在水博物館構想については、富山県、そして黒部市、入善町、朝日町、魚津市と、いわゆる新川広域圏の中でも現在この事業について推進しております。今後とも黒部市としては、この水博物館というものについては県並びに近隣市町と連携しながら事業を推進していきたいと考えております。

 

委員

 わかりました。ありがとうございました。

 それと、もう一つ、先ほど一番最初に質問、意見が出ておったんですが、黒部川土砂管理の推進ということで、先ほど事務局から説明されたところはそのとおりだと理解しております。私は長年、排砂そのものにかかわって今日まで来ておるものですから、やはり黒部川というのは、いろんな意味で今までは環境としてネガティブなところばかり一般的にも言われてきたのですが、実はポジティブな面が結構あるんですね。だから、そういうことをここでポジティブな面にも目を向けられて、黒部川といいますか、黒部市としての対応を打ち出していくというのが非常に重要かと思っております。

 それから、やはり黒部川上流域の山岳帯から下流は海まであるわけでして、さらにもう少し、一歩進めれば海辺の堆積状態まで入ったっていいんですよね。そういう意味で、一連して1つの市でほんとうにこの山岳帯から海まで通してというのは、非常にまとまるという意味では黒部川は日本でも典型なんですね。そのようなことで、その辺を重点目標に挙げられたのは非常に結構だと思います。

 以上です。

 

部会長

 僕のほうから1つお願いというか提案みたいな形で話をさせていただきたいと思いますが、次の議論とどうしてもリンクしてくるのでありますが、それは何かというと、自然と共生という部会で担当しているSTEP3、この施策の指標(目標値)という項目を見ていて、自然と共生というこの部会のテーマに対応した形になっている、ほんとうに、ああ、そうだなと思う目標値が何か少ないというのが実感としてあるわけです。つまり、そこには何があるかというと、黒部が保全すべき自然は一体何なのかというあたりがおそらくはっきりと認識されていないものですから、何が残れば目標を達成したのだとか、そういう議論がなかなかできないというのが正直なところ黒部市の現状なのではないかという気がするわけです。この目標値をずらっと見ていて、まずそれを思ったわけです。

 今の段階で、ここ数カ月ぐらいの間にこの目標値そのものを見直すというのはなかなか僕は難しい話であろうというぐあいに思います。そこでお願いしたいのは、10年間くらいかけるつもりで、黒部市が胸を張ってうちはこういう目標でやっていると、自然と共生という視点から黒部市はこれでやっていますという、何かそういうものをつかむための研究委員会というか、調査というか、何かそういうものがどうしても必要なのではないかと。それをやらずにこのままずるずると、それぞれの部署の思いで自然と共生していますというので動いていると、やっぱり気がついたら取り返しのつかない状況になっていたということが十分危惧されるわけで、ぜひお願いしたいんですけれども、何かそういう事業、例えば活力あるまちづくりというところで新市都市計画マスタープランの策定という事業が重点プロジェクトに組み込まれて、とりあえず僕もこれがあるからいいかなと思っていたんですけど、今言ったような話をここに任せられるかというと、このままだとちょっと任せ切れないという気がするわけであります。黒部市の自然をきちんと見直して、100年レベルで子供たち、子孫に残していくべきものは一体何なのか、あるいは文化的なことでも何なのかというあたりをきちんと押さえた上で、次の10年、20年後に向けて動き出すための10年というぐあいにとらえていっていただけないかというお願いであります。

 

委員

 今の部会長の話、外因的には非常に大事なことなんですよ。世界中でいわゆる共生という言葉が言われておるんでしょうけれども、まず黒部市でどこに自然があるのかないのかということを考えてみますと、私の感じでは、要するに昔の自然という定義をした場合にはほとんど何もないんじゃないかと、人工的な自然がほとんどだろうと思うんですよ。そのあたり、それぞれの人によって認識の仕方が違うんですよ、自然というものに対して。生物屋さんは生物屋さんで自然のとらえ方があるでしょうし、地質屋さんは地質屋さんで把握しているしね。だから、そのあたり、一般の人たちの自然のとらえ方についてもまたそれぞれやっぱりとらえ方があるんですよね。ここではそういうものを統括して、自然というものをどういう理念のもとに取り上げていくかという大変難しい議論なんですね。私はあまり議論をしても仕方のない話だ、とめどもない話だと。だから、あるところで割り切って、こういう具体的なものを打ち出さざるを得ないんじゃないかと。だから、そういう意味で見ますと、結構よくできておるなと思っております。

 以上です。

 

部会長

 ここに資料3で挙がっているものそのものを今議論しようというつもりは僕もないところでありまして、ただ、また次の10年後に同じように、この先の10年これをやったから、次の10年もこれでいこうとかというぐあいに進んでいくとすれば、やっぱりそのままいくというわけにはいかないのではないかと。特に大きな予算は必要ではないだろうと思うので、具体的に言えば、500メートルメッシュか300メートルメッシュというぐらいで大ざっぱにまず区切ってもらって、それぞれの場所をどういうぐあいに位置づけるかというような調査をしたい。あるいは、黒部市らしい自然というのは何なのかということをきちんと見きわめて、そういうものをその場所その場所で保全していくという、そういう何か指標になるようなものがあって、10年たってどうだったかという、そういう議論をできる形にするための何かスケールづくりというか、そういうのがあっていいんじゃないかなと思います。

 

委員

 STEP3の黒部渓谷の自然保護と環境保全の推進という、これの個別事業として立山黒部環境保全協会黒部支部事業ということで、この環境保全協会黒部支部というのが今後の具体的な推進といいますか、前期、後期にわたって対応していくものと思って理解をしているわけですけれども、それが担当課長としては、商工観光課が担当して立山黒部環境保全協会黒部支部という、この黒部支部というのは今もずっと活動をされているんでしょうかどうか、ちょっと事務局にお聞きしたいんですけれども。こういう組織が現在実在するんでしょうか。ちょっとその辺をお聞きします。

 

事務局

 それでは、お答えいたします。

 現在活動しております、ずっと続いている組織でございますので。今日の北日本新聞にも小さな記事なんですがちょこっと載っておりますので、それをまた参考にされたらいかがかと思います。

 

委員

 はい、わかりました。

 

部会長

 今も話題になった資料3の1ページ目でありますが、ここに施策の指標(目標値)、これは自然環境の保全という施策区分の目標値であります。この施策区分1というのは自然と共生という部会としては一番メーンの部分だと思いますけれども、ここにある目標値を6つあるわけですが確認したいと思いますけど、汚水処理施設整備率、2番目が有害鳥獣による農作物被害面積、3番目が猿の生息管理に対する発信機設置数、4番目が国立公園内における黒部峡谷のごみ回収量、5番目がアダプトプログラム活動支援団体数、6番目が公害苦情処理件数と、こういう6つになっておるわけであります。

 確かに大事な項目が挙がっておるわけでありますけれども、黒部市が自然環境の保全を目標としているものだと、これでいいんだろうかというのが僕の率直な思いであります。先ほども言いましたけれども、この目標値そのものは、やっぱり現状としてはこういうものを挙げるところなんだろうとは思うが、だけど、10年後、20年後ということを考えたときに、もう少し前進する必要があるのではないかと、そういう話であります。

 今、◇■委員から、我々の住んでいるところにはほとんど自然らしいものは残っていないというご指摘もあったんですが、その辺をどうしていくかということも視野に入れつつ、黒部川があって大自然がそこにあるんだという思いが我々も強いわけですけれども、だけど、もうちょっと自然をきちんと、生活領域にも引き入れつつ、うまく共生していくための何か指標があってしかるべきではないかという気がするわけであります。

 

委員

 先ほどの私の発言の補足ですけど、やっぱり今日は、今世紀らしい自然観というものを形づくっていかなきゃ、1世紀前の自然観を言っても仕方がないんじゃないかと思うんですね。そういう面で、ここは大変扱いにくいところなんですが、だから、今日的な自然観というものを、理念を形づくられればいいんですけど、それはなかなか難しいので、一般にもわかりやすい、いろんなもっと具体化したものを取り上げながら、そういう自然観というものの概念をつかんでいくしかないような気がしますね。

 それと、先ほど△▽委員さんのご発言にもありましたが、立山黒部環境保全協会といったようなものの質問があったんですけど、これは、富山県には民間の自然保護団体というのが、大きくいいますと、特に立山黒部を対象にしますと3つあるんですよ。1つは従来からある富山県自然保護協会、それから次が立山連峰を守る会なんですよね。それから、その後できました環境保全、何という名前でしたかね、はっきりわからないですが、今のところそれが遺産の舞台になっているんじゃなかったかなと思うんですね。

 それぞれ特色がありまして、立山連峰を守る会というのは完全に自然を守ろうと、いろんなものを全部否定しようというわけですね。でき上がったのも、立山にマイカーを上げるというのを反対しようという反対運動をきっかけにできているわけですね。自然保護協会はもっとソフトで、全体的な特に動植物等をできるだけ保護していこうというわけですね。最後にできた、これに関係する立山黒部環境保全協会ですか、これは開発というものもかなり是認するんですよ。是認した活動が、あまりできた活動じゃないんですがあるんですね。

 そういう流れがあった中で、黒部市はどういうような状態に位置づけていくかということになると思うんですが、これは大変なんですね。ですので、あまりそういうことをいろいろ議論しておっても仕方ないなと。だから、私が先ほど言いましたように、自然と共生するまちづくりで、9つですか、実際にかぶることはあるんですが、9つというのは公共下水道事業の推進を省かれて話をされているわけですけれども、ほかのところでも出てくるんだと思うんですが、そういった具体的なものでお互いに自然保護といいますか、そういうことも念頭に置きながらこういう施策の展開をやっていくというしかないかなと私個人は思っておりますね。

 以上です。

 

事務局

 部会長さん、少しよろしいでしょうか。ちょっと整理させていただきたいと思いますけれども、今は協議事項の1つ目でありまして、基本構想の中の重点プロジェクトとして中間報告で一たん整理をいただいた、重点プロジェクトとしてここに掲げた事業について、このままでいいのか、あるいは修正が必要なのか、そういった確認をしていただきたいというのが事務局の思いでございます。そんな話から、そういう意味で個別事業の中身を先ほどご質問されたと思っておるわけです。そこから少し指標というところへ話が移っていったわけですけれども、この指標に関して申し上げますと、確かに部会長さんのおっしゃることは理解できるわけですけれども、計画自体、いわゆる計画の構成と申しましょうか、計画の内容と申しましょうか、指標というものについては後ほど議論していただきたかったわけですけれども、施策中分類を単位として今設定しようとしておるわけでありまして、その大きなもう一つ上の施策区分、例えば1―@なら自然環境、全体をとらえた指標というものを設定しようとしておるわけではないということがまず1点ございます。

 確かに部会長がおっしゃるように、そういう考え方も、10年後、20年後を見据えた上では大事なことかと思うわけですけれども、今進めておる計画の中ではそういうことにはなっていない、していないということでありまして、そういうことでは、自然と共生するまちづくり、これは3つの基本目標の中の1つでありますけれども、そこで重点プロジェクトとして事業を整理いたしておりますが、考え方とか理念とか、そういう部分は構想の中の文章の中に表現をしておると、そういう形でこれまで整理をいただいたと思っておりまして、じゃ、これから何をしていくんだという自然全体のことについてはここに盛り込んでおると事務局としては考えております。

 ただ、今審議しておるのとは別に、今後市役所として、行政としてそういうことも検討すべきであるということについては、また別途検討させていただきたいと思うわけですけれども、計画はそういう形で今進めさせいただいておるということでございまして、そういうことを踏まえていただいて、できれば指標の議論は後ほどに回していただいて、構想のほうからまず第1部会として整理いただけるかなと思うわけであります。よろしくお願いいたします。

 

部会長

 ここで話をさせてもらったのは、実は重点プロジェクトに新たに何かそれが入らないのかというか、そういうことです。それでここで聞いたわけであります。そうやってこの10年で検討するんだということの上で、現状としてはこういう目標値でいくよだとか、後からそういう議論にできると思うんですけれども、それをするために何かこの10年でやがての目標値というものを検討する、そういう委員会みたいなものを置いてもらってもいいのかなと思っております。

 

委員

 基本構想として重点プロジェクトの9項目、これで項目としてはいいんじゃないかと思いますけれどもね、先ほど補足説明も聞きましたし。ただ、公共下水道事業の推進というのが省かれて9項目になっているのがちょっと。

 

委員

 いや、省かれたわけじゃなくて、これは他部会担当だから。

 

委員

 だけど、ここに汚水処理が出ているんですよね。指標の中に汚水処理。じゃ、これでいいと思いますよ。

 

委員

 だから、これは9つで、10でいいんじゃないですか。何か先ほど9つとどこかから言われるものだから。事務局か。10あるのになと数えてみておったんですよね。

 

委員

 これは意図的にどこかへ回したんですか、公共下水道。

 

委員

 だから、都市基盤か何かのほうへ行ったんでしょう。

 

事務局

 公共下水道事業の推進については、第3部会のほうで実は重点メニューと位置づけております。

 

委員

 わかりました。

 

委員

 ここではやっぱり挙げておくべきだと思いますよ。なぜかというと、水環境を保全するということがあって……。

 

委員

 この文面ではこれを残すんだけど、ここで検討するのは9つということでしょう。

 

事務局

 そうですね。

 

委員

 だから、ここでも挙げておくべきだと思いますよ、環境問題として。

 私ばかり発言して申しわけないけど、下水道についても、今までは単に下水道普及率ということのみ議論されてきたんでしょうけど、ここ数年前から下水道水環境保全普及率というものが出てきまして、それは環境にやっぱり重きを置くわけですが、その普及率がかなり議論され始めてきているからね。そういう面で、単に下水道というハードではなしにそういった面もあるということで、僕はここに入って適当だと思いますね。もちろん、もっと具体的なことは第3部会でまた練られればいいんでしょうけど、ここではやっぱり必要だと思いますね。

 ちなみに、下水道水環境保全普及率というのを聞きなれない方もおられるでしょうが、これは現在、例えばある1つの処理方式でやっていますね。しかし、この処理方式ではやはりまだ環境を汚染するおそれがあるということで、もう一段高いランクの普及をすべきだといったようなことがあるわけですよ。そういう格好での普及率はどうかというと、パーセンテージは少し落ちてくるわけですね。今後それが非常に重要だと思っております。

 

部会長

 ◇■委員が言われたとおり、自然というものをどうとらえるかというのはほんとうに難しいところだと思うので、確かに文章としては35ページに間違いなく書かれているわけでありますけれども、その中身をいかに具体化していくのかという、そこのところをこの10年でどこまでいけるかわかりませんが、何かやっぱりきちんと議論し始めていいのではないかと、黒部市としてということですね。

 

委員

 大体ここに共生という言葉が入ってきたからには、かなりいろんな経済活動とか、そういうものを念頭に置いた形で、それと自然をどうマッチしていけばいいかということになってくるわけですね。ですから、歴史的に見ましても、初めて公害対策基本法ができたときは完全に企業の活動を否定して入ってきているんですよ。それがだめだということがだんだんわかってきて、そのうち、環境を守りながら企業活動をやらざるを得ないという状況に追い込まれてくるわけですね。

 そこで、どういう言葉が出てきたかといいますと、公害対策基本法の主文が、ここに企業活動を否定しない形のものが出てくるんです。その次に、しばらくたってから非常にうまい言葉で共生という言葉が出てくるんですよ。だから、僕自身も、共生ということは何だと大変一時期疑問に思ったんですね。特に、企業活動をやっておられる方々が好んで共生ということをやたらに使って今日来ているということもあるんですね。それがここでも、これが一般化しまして、自然と共生という言葉が、何か共生という言葉が非常に動きを変えてきているわけですが、やはり自然観の問題も、もちろん共生ということも自然観を取り入れた形で進まざるを得ない現状なんですね。そういう意味では、、当初言いましたように、ここに挙げられている項目はこれでそれなりに理解できますので、私はこれでよくできているなと、そのように実は思っております。

 

部会長

 では、おおむねそのままでいいだろうという意見が多いのかなと思いますが、よろしいですか。

 では、重点プロジェクトについてという項目はこれでよろしいでしょうか。

 では、前期基本計画審議事項、施策検討用シートSTEP2及びSTEP3の精査について、事務局、お願いします。

 

事務局

 それでは、私のほうから座って説明をさせていただきます。

 ・・・説明省略・・・

 以上であります。

 

部会長

 ありがとうございます。

 それでは、まず資料2ということですね。前もって意見を出しておられる方もおられるようですが、その辺も含めて確認していきたいと思います。どなたか。

 

委員

 私のほうから大分意見を出させていただいて、大分修正していただいて非常にありがたいと思っておるんですけれども、あと1点、字句の確認でございまして、中段落の河川改修事業の促進の一番上で、黒部川の後ろに河川を入れられたのは何か意味がおありなのか、黒部川改修だと何か問題がもしあればお聞かせいただければと思います。

 

事務局

 別に意味はございません。ご指摘のとおり修正したいと思います。

 

部会長

 3ページの赤字の黒部川河川改修の「河川」を取るということであります。

 ほかにお願いします。

 1つお伺いしますね。1ページ目の個別事業の中の赤字で書いた環境美化団体という言葉があるんですが、これはやっぱり環境美化に限っておるわけでありますか。

 

事務局

 環境美化といいますか、具体的に言いますと、各地域で商工会さんを中心にクリーン作戦とか、いろいろ美化活動を行っておられるんですけど、そういうのを含めまして、事業内容といたしまして環境美化団体の活動支援ということで、わかりやすく提示させていただきました。

 

部会長

 この辺で何かもうちょっと、美化よりもちょっと進めたような自然への取り組みみたいなものを支援するような部分というのはつくれるんですかね。つまり、自然環境の保全という中で、水についてはある程度保全という部分はあると思うんですけれども、ほかの部分にあまり保全という……。

 

委員

 啓発活動的なものが少ないような気がするんです。美化活動とか、後手後手に回っているような活動が多いように見えるんですね。だから、そういう意味じゃなくて、汚さないとか壊さないとか、そういうような啓発活動というような、子供のうちからそういう意識をつくっていくという活動も必要じゃないかなと思います。そういう事業も入れてもらえたらと思いますけれども。

 

事務局

 この環境美化団体の活動支援の中に、中学生とか小学生を対象にいたしまして環境ポスターとか標語の募集等もしていただいておりまして、その中で現在におきまして10万円程度の消耗品でお渡ししまして、そういう海岸清掃等におきましては、中学生、水の少年団とか含めまして参加していただきまして、ポスターの掲示とクリーン作戦に参加していただくようなこともこの中に入っております。

 それと、もう一つ、この中には環境美化のポイ捨ての禁止用の看板とか、看板をつくって地区から要望があればそこに立てて、啓発活動も入っております。

 

委員

 水の少年団みたいなところに入ってくるわけですか。

 

事務局

 環境衛生推進事業ということで、自然の保存というか、自然といいますか、環境衛生事業の中の取り組みの推進事業でございますので、自然全体にという項目には、この中ではとらえておりません。事業費につきましても、約30万円程度の事業費がございまして、現在も継続しておりますので、推進事業ということで取り組んでいく予定にしております。

 

委員

 1行目の環境衛生推進事業、これは取り扱うとなっているのは市役所が母体でやっているのか、あるいは黒部市にある環境衛生組合が母体になるのか、どっちなんでしょう。

 

事務局

 実際の主な取り組みは、役割分担のところに書いてありますが、自治振興会等となっておりまして、環境衛生組合の方が実際に地域で環境衛生の推進事業を行っていただいておりまして、それに対する支援ということでございまして、ボランティアのごみ袋とか看板とかポスターとか、そういう具体的な支援を行う事業でございます。

 

委員

 それと、先ほど△◎委員のほうからのご発言があったんですが、要するに、かいつまんで言いますと、環境教育に関して何か項目的に挙げられないかといったようなことじゃなかったんでしょうか。それは非常に重要なんですけど、環境教育というのは文言としてどこかへ入れていけばどうかなと。要するに、事業として挙げるんじゃなしにというような感じがしますね。

 今、環境のいろんな出版物を県なりでどんどん出しておるわけですが、必ずどこかに環境教育はかなり重要だということで項目に挙げてはおるんですよ。この黒部市の部分ですが、あえてそういうことをすべきかどうかちょっとわからないですね。むしろ、ころあいが、黒部市で環境基本計画が今年中に何とかという話になっているわけで、そこでは十分環境教育は重要な一つの課題として当然出てきておるということがありますので、ここでは文言の中に触れるならいいんですが、1つの項目として挙げるのはどうかなと、これについては。これは、後で目標値とかいろんな問題が出てきますでしょう。かなり具体的なものになってきますので、そうすると取り扱いが大変難しいかなというような感じはしております。

 

部会長

 ほかにないようであれば先へ進みたいと思いますが。

 

委員

 ほかの部会にかかわるようなところは全体会議で言ったほうがよろしいですか。第1部会じゃない、ほかの部会にかかわる部分は全体会のところで申し上げたほうがいいか。

 

事務局

 大変恐縮ですけれども、先ほどの基本構想は全般でよろしかったんですが、このSTEP2、3については第1部会関係事業ということにさせていただいて、他の部会に対するご意見とかについては、同封した意見書でも結構でしょうし、そういう形でお願いできればと思っております。

 

部会長

 では、次のほうへ進みたいと思います。

 

事務局

 それでは、引き続き、今度はSTEP3をごらんいただきたいと思います。

・・・説明省略・・・ 以上であります。

 

部会長

 ありがとうございます。

 1つ確認させてください。Fの市民、各種団体のメッセージというのがありますが、これはどこか表に出るものなんですか。

 

事務局

 以前、審議会の全体会のほうで、サンプルという最終的に前期基本計画はこういう形で本形になりますというものをお示ししておったわけですけれども、最終的に本形になってでき上がる前期基本計画の中にこういった市民等へのメッセージというものがございます。整理の上、そこに記載をされるということでございます。

 

部会長

 それでは、資料3について協議をお願いします。

 

委員

 この目標値のことなんですが、目標値には二通り記載してありますね。1つはパーセント、もう一つは実際の、人の場合は数とか、あるいはその他の場合は目方とかあるわけですが、まずパーセントの出し方は、100%はどういう状態が100%なのかということを推定して、そして現状の状況でパーセントを出しているんだろうと思いますが、それから、この量とか数とかというのは、それなりの推計の方法が統計学的にあると思うんですよね。それに基づいて出しておられるんだろうとは思うんですが、その点をちょっとご質問いたします。

 

事務局

 全く◇■先生ご指摘のとおりでございます。それぞれの指標について、例えば◇■先生ご指摘のとおり、100%に相当する、いわゆる事業量ですとか、そういう数値が明確に現時点で整理されておるものに対して、現状から100%に向かってこれから取り組みを進めましょうというものについては、実はパーセントであらわしておるということでございまして、ただ、100%に相当する数値が出てこないものもあるわけでございまして、そういうものについては当然パーセントであらわすわけにいかないことになります。そういうことについては数量等であらわしておるということで、指標の中身ごとにそれぞれの整理をさせていただいたと、こんなことでございます。

 

委員

 わかりました。ここへ出てくるものは大体平成29年ですから、これから10年後のところで、やや具体的に、先ほど部会長さんがおっしゃる10年後はどうなのかといったようなことにも関係が出てくるんだろうなと思うんですね。ただ、そういう数量的にあらわせないものはどうしようもないんですね。それは一応効果を見るために数値で表現できるものだけを取り上げられたと理解していいわけですね。もっと数値で取り上げられない、なかなか数値化できないけれども非常に重要なものがあるわけで、それについては今後の検討材料になりますね。わかりました。

 それから、これはちょっと補足的な話ですけど、例えば河川の水質監視体制強化事業、これは2ページに黄色の括弧の一番下にありますけど、これは数値が今は2.3だと、将来は2.0にすると、これはこれでいいんだろうと思います。実はBODというのは、測定法からいいますと、1以下は実は測定値にならないんですよね。だから、1とか2とか3とかというところで科学的には議論せざるを得ないんですね。ただ、ところが同じ1でも、ちょっときれいとかちょっと汚いということになる、それはもう一つの小数点のところで、科学的に意味はないんですが出すんですよ。建設省あたりはそういうことで何点何とかしておって、河川のランキングも全国ランキングに載っているんですよ。でも、厳密に言いますとあまり科学的ではないんですけれどもね。

 しかし、一般にはBODは考えやすいものだからこうなっているので、ここでも、おそらくこれを立案した人は、そのことをもうわかって書いておられるのか、あるいはただ機械的に書いておられるかわかりません。しかし、そういう意味でこの値を見なきゃならんだろうと思います。10年後、平成29年に2.0、非常に厳しいですね。しかし、そういう目標ですからいいでしょう。2.3も2.0も科学的に見ますとあまり変わらんわけですけど、まあいいでしょう。これはちょっと余談の話でございます。

 あと、今お聞きしまして、数量的に出るものは表現したと。それができていないものに非常に重要なことがあるんだけれども、それは今の段階では出会いがなかった、そういうことですね。よくわかりました。

 

委員

 2点ほどお聞きしたいんですけど、指標の6番目に公害苦情処理件数とありますけど、これは苦情の発生件数ではなくて処理件数でいいんですね。

 

事務局

 処理件数となります。

 

委員

 それと、1―Aの指標、尾山大谷川砂防事業の整備率、これは平成24年度で目標値100%にいっていますね。これで事業はほとんど完了ということですか。

 

事務局

 そういうことでございます。

 

委員

 STEP2の砂防事業のところで25年以降も事業は継続されて丸がついていますけど、これはおそらく補助的な事業を継続すると。

 

事務局

 そういうことでございます。

 

委員

 わかりました。

 

委員

 4ページの宇奈月温泉の研究・開発参加者数なんですけれども、ちょっと比較でまた改めて考えていただければいいんですが、ここの宇奈月温泉において水資源の利活用推進、温泉の研究・開発支援、この到達点をどこに置いているかによるんですけれども、研究参加者数でもって目標値を揚げるのがいいのか、それとも事業化された数とかメニュー化された数をもって目標値とすればいいのか。これについて、先ほど言いましたように、到達点をどこに置いているかわからないのでどっちが適切かわかりませんけど、ちょっと比較して考えていただければいいんじゃないかと思います。

 それから、市民とかNPOとか事業者に向けてのメッセージというところがまだ十分精査されていなくてこれからなんだと思いますけれども、例えば今と同じページのところ、4ページのところ、水を活かしたまちづくりのところで、水にかかわらないふるさとの自然環境の景観とか、黒部にある資源を有効利用しましょうとか、水を活かしたというところであれば水にかかわるようなメッセージを出されたほうがいいと思いますし、ほかのところでも、メッセージだからなるべくわかりやすい言葉のほうがいいと思うんですが、結構やっぱりちょっとまだ難しい表現、字句を使っておられるところもありますので、その辺は今後また念頭に置いて考えていただければと思います。

 以上です。

 

事務局

 今のご意見のところで、少しこちら側からの意図としての意味合いをご説明したいと思います。

 まず最初の、宇奈月温泉の研究・開発支援というところで参加者数の数値を設定したというのは、実際に事業化を仮にできたとしても、その先が10年後どれぐらいできるかというのがなかなか読み取れない、考えられないということで、それだったら開発の参画をした、協働をしてくれたという協力者の方々の数値を表現したら、それによって例えば事業化した指標、そういうものができてくるのではないかという考え方で数値を挙げております。

 それから、7番目のメッセージについては、ご指摘のとおり表現をもう少し事務局サイドで考えさせていただきたいと思います。

 以上です。

 

委員

 私のほうから1つお願いします。

 例えば12ページに新幹線の話があって、その目標値の一番上が駅広場等の整備率ですね。これは平成29年には100%であると、そういう目標になっていて、おそらく100%で終わるような気がするんですよね。そういうときに、確かに、何か計画を立ててそれができ上がったらこの事業は100%目標を達成したと、そういう話になるのかもしれないけれども、市民サイドからいったら果たしてそうなんだろうかと。要するに、この広場がどれだけ活用できる、何かその後どういうものができ上がったかということも含めて評価しないと、計画どおりできました、100%達成しています、おそらく同じようなことが、例えば大谷川も砂防事業の整備率100%とかというところにもあると思うんですよね。このあたりの整備率100%というのが本来の目的なのかどうか、一回確認していただいたほうがいいような気がするんです。

 例えば、一番最初に汚水処理施設整備率というのがありますけれども、これも99%ということになっているんですけど、汚水処理施設を増やすのは一体なぜなのかということを踏まえた上で、何かその目的がほんとうに達成されているのかチェックするような、そういう目標をつくっていかないと、ここの事業はそれでチェックするんだと言ってしまえばそれで終わりですけれども、総合振興計画という流れの中で提案されている目標というぐあいに考えていけば、もうちょっと一歩踏み込んだものにしていいのではないかなという気がします。

 

事務局

 今の大谷川の話ですけれども、整備につきましては、平成24年にハード部分について完了するということで100%という形にしております。大谷川のところについては、今現在でも河川愛護とか水防思想というのはございまして、中陣集落では7月31日、舟に悪霊を乗せて流すというニブ流し等とか、尾山のほうでは8月7日、舟を流すという七夕流しという行事等もございます。そういった中で、愛護関係というところでは続いていくだろうなと、ソフト面ですね、そういったことで進めていくという形になろうかと思います。

 また、砂防河川でありますので、当然災害等とか、そういったようなこともあります。そういった意味も含めまして、ハード面については河川護岸化においては100%ですよという形で、ソフト面については今後永続的に続けていくという形になろうかと思います。

 以上です。

 

委員

 これは字句の修正というか、先ほど、STEP3の1ページ目のアダプトプログラムを難しいと、横文字だからカットすると言っておりましたけれども、ここの目標値の中に、5番目に指数としてアダプトプログラムというのが入っているんですけれども、これは整合性からいったら、ここでカットしてここで入っているということは修正されるのかどうかということが1点と、もう一つそれに関連して、この2ページ目に黒部川河川改修という、先ほどSTEP2のほうで黒部川河川というのは削除するということだったんですけれども、当然ここも削除されると思うんですけど、その辺をちょっと字句の修正のことについてお聞きしたいと思います。

 それから、事務局のほうにお聞きしたいんですけれども、この1ページ目の公害対策事業の中で大気汚染観測局及び市内大気汚染(硫黄酸化物)基礎調査となっているんですけれども、大気汚染観測局というちょっと耳なれない字句があるんですけど、これについてちょっとご説明をしていただきたいなと思うんですけれども。

 

事務局

 1点目と2点目のご指摘を申し上げます。

 1点目のアダプトプログラムの指標の関係でありますが、先ほど申し上げましたとおり、庁内で再検討した結果、オレンジ色の枠を選択したということでありまして、黒枠の部分は没にしておるということでご理解をいただきたいと思います。

 それから、2ページ目の黒部川河川改修、先ほど河川という字句を削除するとSTEP2のほうで申し上げました。当然ここでもリンクしておるわけですから、河川という字句を削除するということになります。

 

事務局

 1ページ目の大気汚染観測局のことなんですけれども、現在、市と県とが管理する植木に常時観測局を持っておりまして、それともう一つ、8号線の前沢なんですけど、あそこにも県のほうで大気汚染の観測局を持っておりまして、それのデータが大気環境のネットワーク監視体制の中に組み込まれておりまして現在稼働しておるということで、市内の大気汚染の観測をしております。特に硫黄酸化物があります。

 それと、市内の大気汚染の硫黄酸化物の調査なんですけれども、現在、市内の5カ所で年に12回の硫黄酸化物の基礎的な調査を市のほうで行っておるものでございます。

 

委員

 はい、わかりました。

 

委員

 今の△▽さんので、何で局になっているんだと、なじみがぴんとこないというようなお話ですが、実際そうなんですけど、局というと何か大きな施設を我々はイメージしているわけですけれども、それは国が、環境省が全国に大気汚染ネットワークをやったときにつけた名前なんですよ、観測局というのは。それを各都道府県がそれに倣ってみんな局としたわけですね。ですから、ある場所の、ここの地点の大気汚染観測局はどこだろうと探しても、結構大きな建物で何かと思ってもどこにもないんですね。どこかうちの陰にちっちゃな小屋、小屋でもないんですけど、そういうものがあって、それが局になっているんですよね。だから、一般の方にはちょっとなじみにくいということですね。

 

委員

 ◇■先生、大気汚染の監視体制としては硫黄酸化物だけになっているんですけど、その他、ダイオキシンだとかいろいろあるんですけれども。

 

委員

 これは市程度の段階ではできないですよね。ほとんど県内でも各小さな市とか町はほとんど県のデータを使っておるという状態ですね。先ほど、黒部市ではある程度、硫黄酸化物の観測は毎月1回ぐらいやられるというお話でしたかね。

 

事務局

 そうです。

 

委員

 その程度ですね。ほかはやっぱり調査そのものがちょっと難しいです。あまりデータがほかと比較すると整合性の問題もありますので、そういう面では二酸化硫黄が一番やりやすいということですね。それは各市町村にある程度任せておいて、県は。そういうものです。測定上の問題ですね、これは。

 

委員

 ついでにもう一点お聞きしますけれども、2ページのはBODが指標になっていますね、生物化学的酸素量が。一般市民になじみのあるのはいわゆる大腸菌群ですね。2級河川なんかの大腸菌群は非常に黒部市内は、これは随時下水処理がされれば改善されていくと思いますけれども、一般論としては大腸菌群の指標というのが多いような気がするんですけど、どうでしょうか。

 

委員

 大腸菌群の測定自体が難しいものですから、やっぱり細菌をちゃんとやれる検査員のいるところじゃないとだめと。そうすると、保健所あたりじゃないとだめなんですよね。また、BODとか化学的な検査はいろんな環境のコンサルタントもおりますので、そういうところでは簡単にやれますので、そういう意味もありますね。

 細菌は大変難しくて、やっぱり今は人畜から出てくる大腸菌も自然界に相当大きな影響を持つんですね。それらをトータルして一般にはかるわけですが、しかし、やはり今後、それぞれしてはかろうという傾向にはなってきております。そうするとなお難しくなりますね。ここでは一般にBODが高ければ、大腸菌もそれについておりますから高い値が出ます。だから、BODで大体判断できますから、それでいいと思います。

 

委員

 どうもありがとうございました。

 

委員

 だから、これは一方では環境審議会とかそういうところでの議論だったら、もうちょっと突っ込んだ専門的なものの議論ということにもなっていく。これは全体の計画ですので、私はこれで十分だと思います。

 

委員

 STEP2でもいいんですよね。STEP2のほうなんですけれども、1ページのほうで重点プロジェクトのところに黒部峡谷の自然保護と環境保全の推進、これが重点プロジェクトとして挙がっているのはわかるんですよ。ただ、事業メニュー、いろんなメニューがここに載ってきますよね、重点メニュー以外のものも。じゃ、黒部峡谷以外の自然保護と環境保全の推進、例えば僧ヶ岳とかほかの地区の山のところの自然保護、環境保全の推進というところはどこで見ているんでしょうかということなんですよね。

 

事務局

 今ほどのご指摘ですけれども、黒部峡谷以外のものをどこかで位置づけておるかということにはなっておりません。したがいまして、当然そういうこともあるわけですから、黒部峡谷等というふうに修正すべきかなと今思っております。そういうことでよろしければ修正をさせていただきたいと思いますが。

 

委員

 黒部峡谷だけではないので、ほかの部分もカバーするようにはしてもらいたいと。表現が黒部峡谷等というのがいいのか、あくまで重点プロジェクトで、黒部峡谷の自然保護のところを強くうたって、別のところで、重点項目以外の事業メニューのところでうたうことも可能だと思うんですが、どっちでも構いませんので、カバーできるような形でちょっと事務局のほうで考えていただければ結構です。

 これを言ったついでに言っておきますと、今すごい各分野別とか細かく分かれていって全体像が見えにくくなっているんですが、基本的な市の方針というのは、豊かな自然を大切にしながら、それを生かして交流による活力あるまちづくりをしましょうというのが最も基本的なところですよね。

 そういったところで僧ヶ岳というものをとらえると、現在でもたくさんの方が登山で上がってこられます。だけども、僧ヶ岳には非常に豊かな自然とか動植物があって、それは保全しなきゃいけない。じゃ、それをどう保全していくかというのと、一方で活力に結びつけるために、どう僧ヶ岳により登っていただくような整備をしなきゃいけないのかというところで、今現状、そこに至るまでの林道の管理は市だと思いますが、随分やっぱりずさんになってきている。草刈りもされていないし、非常に危険な状態で放置されているような気がいたしておりまして、その両方をきちんと手当てするような形も必要ですし、環境保全の推進、その主役はだれがやるのかというところですね。立山黒部環境保全協会黒部支部が、ここはこういったほかの黒部峡谷内の環境の保全とか、そういった事業をやっておられるところなんでしょうか。それをちょっと教えてください。

 

事務局

 済みません、僧ヶ岳を含む登山道につきましては、15ページの観光の振興のほうで盛り込んであります。先ほど言われました僧ヶ岳の登山道が少し荒れているとか、そういう話も含めて今県立自然公園の申請をしておりまして、それらのものが自然公園になった時点でいろんな補助事業等がついてきますので、それらも含めて整備をしていきたいという計画を持っております。

 

委員

 いろんな自然環境保全にかかわる、例えば僧ヶ岳でいうと、さっき質問した黒部支部が対応していただいているんですか。

 

事務局

 今のところ僧ヶ岳についての対応はしておりません。ここの支部はあくまでも黒部峡谷の国立公園内ということでの話になっています。

 

委員

 そうしたら、そういったものを保全する主役がどこになるか。市、行政以外だったらそれを育てていくとか、そういったこともやっぱり事業として必要になってくると思う。

 それから、登山道そのものの整備も当然大切なんですが、登山口まで行くまでのアクセス、道路が非常に荒れているといいますか、草もすごい生えっ放しであったりとか、路肩が完全にふさがっているとか、そういったようなことも含めて、ここはちょっとほっておくと何か大きな事故がいつ起きてもおかしくない状態になっていると思いますので、そんなことにならないようにこちらも考えていただければなと。活力の部分と守るというところの両立を考えていただきながら、特に僧ヶ岳のところなんかもそういう視点で考えていただけたらと思います。

 

事務局

 登山道につきましては、宇奈月方面遭難救助対策協議会のほうで、黒部市内にある5路線の登山道、僧ヶ岳も含め、それから駒ヶ岳等も含めて、そちらのほうで整理に当たって草刈り等もしています。

 それから、そのもとまで行く林道、多分僧ヶ岳のことを言われたんだと思うんですけれども、それにつきましても、それなりの整備をしてそこまで行けるように、整備を毎年行っております。

 

委員

 旧宇奈月町に比べると整備の仕方が全くひどくなっています。今はほんとうに草ぼうぼうで、どこが丘だかわからない状態で一般の方がどんどんどんどん山に登っている状態です。旧宇奈月町のときでああいう状態はなかったはずですので、その辺は、ぜひ事故が起きないような対策だけはしっかりしていただきたいと思います。

 遭対協はやっぱり林道整備とかじゃなくて、ほんとうに自然保護とか、貴重な動植物もいると思うんですよね。それをどこできちんと管理というか守っていくかというのはぜひ、市なのか、ほかの団体だったらそれの育成とか、そういったことを考えていただく必要があるんじゃないかと思います。

 

事務局

 僧ヶ岳の登山道整備につきましては、実は今までやっておられた方ができなくなったりという事情がありまして、今は完全に役割分担を終えて今年度からまた再整備にかかっていますので、今後は宇奈月町時代と同じ程度の整備は十分にできると思っております。

 それから、高山植物その他につきましては、実は国有林野保護管理協議会というのも別に持っておりまして、毎年夏にその協議会で人を雇って、夏のシーズン、ずっと見回りに回るとか、それからもちろん林野庁、それから私のところの職員等も出てそれらの管理に当たっている実情であります。

 

部会長

 ほかにありましたらお願いします。

 

委員

 今ちょっと気にかかったんですが、○○委員がおっしゃった、黒部峡谷でなしに黒部峡谷等とすればというお話、どこに出たんですか。さっきから探しておるけれども、何ページにありますか。

 

委員

 私が意見で申し上げたのは、STEP2のところの1ページの下から2番目に黒部峡谷の自然保護と環境保全の推進と書いてありますが、黒部峡谷以外のところに対してもきちんとカバーするものが必要じゃないですかということで、事務局からは黒部峡谷等のというような表現でもいいでしょうかという話があったんですが、それでも結構ですし、あくまで重点項目としては黒部峡谷というもので挙げておいて、その他の事業メニューのところでその他の部分をカバーしてもらう表現でも、どちらでも構いませんということを申し上げました。

 

委員

 そうですか。別に「等」をつけるべきだとおっしゃったわけじゃないんですね。

 

委員

 はい。

 

委員

 わかりました。これは非常に重要なことだと思います。ですから、ここで「等」をつけるべきじゃないと僕は思っています。強調するところは強調しなきゃならんので、これでいいんじゃないかなと思いましたので、ちょっと気にかかりました。

 

委員

 STEP3の4ページのほうで、宇奈月温泉の研究・開発のところなんですけれども、指標のところで平成24年度のところで5となっているわけですよね。それまでの間は何もないわけでしょうか。

 これは人数だけでは判断できないと思いますけれども、実はなぜこういうことを言うかといいますと、今介護保険のほうで介護予防ということを言われているわけなんですが、そこの辺との関連が大変重要なんじゃないかなと私自身思っているわけです。宇奈月温泉を介護予防とか福祉関係にお願いできれば、ここに商工観光課がもちろん中心になっております。それから医療関係機関ということも書いてありますが、もっと広範囲に考えていただければ、こういう温泉と観光と医療、福祉、スポーツも入ると思いますけど、広範囲に考えていただければ、平成24年度で5名というのはちょっと寂しい思いがいたします。早急にこれは検討していただきたいと、大切なことなんじゃないかなと。私自身、これはお金を得るところでございますので、ぜひ頑張っていただきたいと思いまして、今ここのところで発言させていただきました。

 

事務局

 今のご意見、非常に貴重なご意見をありがとうございました。商工観光課といたしましては、人数はやはり少ないような気はしますが、これは新しい事業なものですので、実際どこまでできるかどうかというのも非常に不安なところもありました。それで、今力強いご意見をいただきましたので、ぜひとも前向きに検討していく形で取り入れさせていただきたいと思います。

 

部会長

 ほかにないようであれば審議を終わりたいと思います。進行がうまくできませんで、時間が長引いたことをおわび申し上げます。

 それでは、最後、その他の部分に移りたいと思います。事務局、お願いします。

 

事務局

 協議事項のほうでは大変熱心にご議論いただきまして、ほんとうにありがとうございました。幾つか事務局で修正すべき点もあったかと思っております。十分検討いたして事務局で調整をさせていただきたいと思います。

 それでは、大変時間も経過しておりますけれども、2点、その他ということでお願いをしたいと思います。

 まず1点目が次回の会議予定でございます。次回は部会ではございませんで、審議会の全体会を予定いたしております。期日は8月28日火曜日になります。午後1時30分から黒部市民会館で予定をいたしております。日程調整の上、ぜひご出席をお願いいたします。

 このときの審議内容でありますけれども、1つは基本構想の部分、今日で部会審議は終了と申し上げましたが、最終答申案を取りまとめていただきたいと考えております。最終答申を取りまとめいただいて、長井審議会長より市長に答申をいただき、基本構想については9月の市議会定例会に上程、議決をいただくという予定にいたしております。

 また、審議内容のもう一点といたしまして、前期基本計画の部分でございますが、前回、今回とSTEP2、STEP3、いわゆる前期基本計画の基礎資料についていろいろご議論をいただきました。その資料をもとにいたしまして、最終的にはこういう形になるという本形のものの全体素案を次回の会議でご提示をする予定にいたしております。次回の会議内容についてはそのようなことで予定をいたしております。

 その他、2つ目であります。これまでと同様、意見・提言書を同封させていただいております。先ほど○○委員さんのほうからもありましたとおり、ほかの部会に対する意見もほんとうは時間があればお聞きしたいところであったわけですけれども、どうぞご意見がございましたら意見書で、一応今回の案件については8月10日までと期限を設けさせていただいておりますので、どうか期限までにご意見があればご提出をいただきたいと思います。

 その他は以上でございます。

 

部会長

 ただいまの件について何かあればお願いします。よろしいでしょうか。

 一応、これで議事はすべて終了ということになりますが、全般を通じて何かあれば。

 ないようであれば、これで座長の役目をおりさせていただきたいと思います。遅くなりましてまことに申しわけありませんでした。ご苦労さまでした。

 

事務局

 どうもありがとうございました。

 これをもちまして、黒部市総合振興計画審議会第4回第1部会を閉会とさせていただきます。どうもありがとうございました。

 

―― 了 ――