25/01/01 年頭挨拶

　新年明けましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、初春の日を希望に満ちた穏やかな心でお迎えになられたことと、心よりお慶び申し上げます。旧年中は市政各般にわたり一方ならぬご支援・ご協力を賜りましたことに対しまして厚くお礼申し上げます。市民の皆様の市政に対する期待にお応えするべく、粉骨砕身で市政運営に取り組んでまいる決意を新たにしております。
　昨年は、山中教授のノーベル医学・生理学賞の受賞やロンドンオリンピックの日本人選手のメダルラッシュなど日本の力を世界に発信した一方で、一昨年の大惨事からの復興の遅れや景気の低迷、国内原発の是非、アジア諸国との領土問題からの国家間の緊張など、国家の基盤が不安定な状況も露呈した年であったように思います。
　世の中が、そのような状況であった一方、昨年の本市は、将来都市像である『大自然のシンフォニー　文化・交流のまち黒部』の構築に向けて、住みよいまちづくりを着実に進めることができました。なかでも北陸新幹線新駅の着工、開業カウントダウンホームページの開設、駅名の要望候補の決定、新駅周辺整備の進捗などにより、２０１５年の北陸新幹線の開業による光輝く未来の黒部市の鼓動が大きくなってきております。また、宮野用水を活用した小水力発電所の運用を開始するなど循環型社会の形成に向けて大きな一歩を踏み出しております。
　さらに、災害に強いまちづくりの基盤として、最新鋭の設備を備えた新消防庁舎が完成を迎え運用を開始したほか、あの未曾有の大災害を教訓とした、沿岸部の津波災害対策として、海抜表示看板の設置や防災ラジオの配布、本年３月に配布予定の津波ハザードマップの作成を実施いたしました。そして、健やかで安全な生活を営むために市民病院新病棟の着工や子育て支援施設の移転、教育施設の耐震化など、生活基盤の強化充実にも取り組んでまいりました。
　また、昨年は、第１次黒部市総合振興計画の前期計画のまとめの年であり、生活インフラの整備促進、力強い産業基盤の構築、豊かな農林水産業の形成、自然の恵みを余すことなく活かしたまちづくりの推進など、黒部市の住みやすさ、力強さを市民の皆様との「協働」で高めていくことができたと嬉しく思っております。
　さて、本年４月から、第１次黒部市総合振興計画の後期５年間がスタートします。ここから、黒部市政のさらなる伸展へ向けて、第一歩を今まさに踏み出そうとしている年であります。間近に迫った北陸新幹線開業に向け、雄大な峰々、清流黒部川、肥沃な大地、神秘の富山湾との共生を目指し、市民の皆様が笑顔をたやさず、豊かで安心して生活できるまちづくりを推進していく決意であります。そして、北陸新幹線の富山の玄関口としての魅力を高めていくためにも、市民の皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。
　結びに、市民の皆様がご健康で、幸多き素晴らしき年となりますよう、心からご祈念し、私も市民の皆様が豊かな生活を営めるように全力をあげることをお誓い申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。本年もよろしくお願い申し上げます。