市指定文化財[名勝]

[更新日:2015年04月01日]

松桜閣の庭園

市・名勝 
昭和三一年一月一三日指定
黒部市若栗二七七四 

 この庭園は、明治・大正時代の若栗村の豪農西田収三(一八五四〜一九二五)家の離れの庭として造られたものである。これを昭和六年(一九三一)天真寺が西田家より屋敷ごと購入し、翌七年建物にふさわしい庭園とし現在に至っている。

 回遊式庭園で、中央に池を掘り、巨岩・奇石の配置に妙を得、赤松中心に大小の樹木が植えられていて四季それぞれの趣がある。最初は松、桜のみの庭園であったが、後になっていろんな植物が植えられ現在のようになったといわれている。

 この庭園は、庭師城川久治(一八七六〜一九四四)が近江八景の趣を取り入れ、造園したものである。「庭叙」にそのことが述べられている。 

 また、庭園の象形の石は座禅石、象は仏様に帰依して庭園に入る人を見守っている。庭園に面した松桜閣は、初代富山県知事国重正文(一八四〇〜一九〇一)の住居であったものを西田収三が購入し、現在地に移築したもので、ここから見る庭園の眺めがすばらしい。

●富山地方鉄道「舌山駅」下車、徒歩五分

 

西徳寺の庭園

市・名勝
昭和三一年九月八日指定
黒部市三日市三二二〇(西徳寺)

 浄土宗西徳寺は、鎌倉時代初期永海上人によって現在地で創建され、鎌倉時代の御家人佐野源左衛門尉常世の祈願所であったとも言われている。

 この庭園は、面積約四〇〇坪、約三〇〇年前に茶庭として造られたのが始まりで、初めは「露地」といっていた。明治三〇年代第二八代の時に、三日市の庭師中田辰治郎の手によって大改修が始まり、三〇年の歳月をかけて昭和初期にようやく完成したものである。

 特色は池泉回遊式で、心字池を中心として主木に羅漢槙を配置し、その左奥に阿弥陀三尊のご来迎を現す三尊石があり、右奥の築山は浄土宗の開祖法然上人と唐の善導大師が夢の中で出会われた場所を現している。中央の心字池を渡る橋は、此岸から彼岸に渡る白道を示している。

 これらは浄土信仰を表現したものであり、座敷から鑑賞するとともに回遊し、途中の御亭でお茶をいただいて心をいやせるように工夫されている。

●富山地方鉄道「電鉄黒部駅」下車、徒歩五分