24/01/01 年頭挨拶

　市民のみなさま方におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。旧年中は、黒部市政の推進に格別のご理解とご協力を賜り、深く御礼申し上げます。
　昨年３月11日に発生しました東日本大震災、その直後の福島第一原子力発電所の事故は、日本の社会・経済システムのあり方を一変させる出来事となりました。９か月以上が経過し、被災地の復興や原発事故処理等が遅々として進まない中、政府の責任において、被災者のみなさま方の生活再建を最優先として取り組んでいただくよう望むものであります。本市でも今後できる限りの被災地支援を継続していくとともに、今回の大震災を教訓として、来年度、黒部市地域防災計画の見直しを実施するなど本市の防災力向上に向け、努力していきたいと考えております。
　昨年を顧みますと、黒部市政においては、下水道バイオマスエネルギー利活用施設や学校給食センターの竣工をはじめ、黒部市歌の制定など、黒部市総合振興計画「前期基本計画」に基づく各事業を実施することができました。また、黒部・宇奈月温泉観光局の設立、新消防庁舎や宮野用水発電所の着工、新庁舎建設基本構想策定など新時代に向け、大きなステップの年となり、ここに改めてご尽力賜りました関係各位に厚く感謝申し上げます。現在、平成２５年度からスタートする黒部市総合振興計画「後期基本計画」の策定に向けた取り組みを進めておりますが、タウンミーティングや市民アンケート調査等により市民ニーズを的確に把握しながら、市民のみなさま方の期待に応えていく所存であります。
　さて、時代はグローバルでダイナミックに変化し続けており、黒部市においても、北陸新幹線の開通が目前に迫り、大きな転換期を迎えようとしております。国内外からの多くの方々に来ていただくため、新駅周辺整備や（仮称）地域観光ギャラリーの整備、産業や自然など黒部の特性を活かした滞在型観光システムの構築など、様々な戦略を着実に展開していく必要があります。また、選ばれる黒部市となるためには、市民病院改築など医療・福祉体制の充実、自然エネルギーの利活用と鉄道を活かした公共交通ネットワークの構築、産業・教育・芸術・スポーツの振興など、将来都市像に掲げる「大自然のシンフォニー 文化・交流のまち 黒部」の実現に向け、「市民の
参画と協働」により、まちづくりを進めていくことが大切であると考えており、市民のみなさまとともに邁進していきたいと存じます。
　今後とも一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、みなさま方には本年がご健勝で幸多き年となりますよう心からお祈りいたしまして、年頭のご挨拶といたします。