三陟市のご紹介
三陟市について
◎地勢
三陟(サムチョク)市は、韓半島の中東部にある江原道(カンウォンドウ)の南部に位置しており、面積は1,186kuで黒部市(427.96ku)の約2.8倍の広がりがあります。
古くから江原道南部の中心地にあり、歴史や由緒ある文化財を今に数多く残し、豊かな自然資源や天然資源に恵まれた都市です。
◎人口
人口約75,000人、世帯数約28,000世帯で、内42,000人が都市部に集中しています。
住宅普及率は、107%で一般的にはアパート(日本で言うマンション)に住んでいる人が多く、日本の一戸建てのような住居に対する観念が違っています。
沿革
◎時代・年代ごとの都市名の推移
氏族国家時代 | 悉直谷国(シルジクゴク)と呼ばれる |
三国時代 (紀元前4世紀〜668) |
悉直州(シルジクス)に改名 |
新羅時代 (668〜 935) |
三陟郡に改名 |
高麗時代 (918〜1392) |
陟州及び三陟県に改名 |
朝鮮王朝時代 (1392〜1910) |
三陟府に昇格の後、三陟都護府に改名、次いで三陟郡に改名 |
1980 | 三陟郡の北坪邑が東海(トンヘ)市に昇格 |
1981 | 三陟郡の黄池邑と長省邑が太百(テベク)市に昇格 |
1986 | 三陟郡の三陟邑が三陟市に昇格 |
1995 | 三陟市と三陟郡が三陟市に統合 |
市旗・市章・マスコット
◎市旗・市章 | |
上部の赤い図案は、未来に向かって躍動する前進と和合を意味しています。 下部の青い図案は、海をかたどったもので、強さ、正直さ、平和を象徴しています。 |
◎マスコット | |
三陟の観光名所である「洞窟」にちなみコウモリをマンガチックにしたものです。 |
市花・市鳥・市木
市花はツツジ、市鳥はカモメ、市木はケヤキです。
つづじ | かもめ | けやき |
観光
◎海水浴 | |
長さ58Km以上におよぶ海岸線には、白砂青松の海水浴場が19か所あります。
年間50万人もの人々が訪れ、夏になると避暑地として韓国全土から家族連れなど多くの海水浴客でにぎわいます。 (海水浴期間:毎年7/10〜8/30までの50日間) |
◎鍾乳洞 | |
三陟は、東洋最大の石灰岩洞窟地帯で数多くの天然洞窟があります。
中でも1997年にオープンした「大耳(デイ)洞窟」には、東洋最大の鍾乳洞といわれる「幻仙窟(ファンソングル)」があり、
総延長6.2km(推定)のうち1.6kmが開放されており、専門家のみならず年間を通じ多くの観光客が訪れます。 |
◎2002三陟世界洞窟博覧会(一番深い秘密)
2002年7月10日から8月10日(32日間)にかけ、三陟市でアメリカ、ヨーロッパ、中国、日本、オーストラリアなど、世界各国の多様な洞窟と洞窟文化を紹介する祭典として「2002三陟世界洞窟博覧会」が開催されました。
東洋一の鍾乳洞として知られる「幻仙窟(ファンソングル)」や世界の洞窟模型の展示をはじめ、誰もが見て、楽しんで、感じることのできる幻想的な体験空間の場として、神秘に満ちた洞窟の世界。
世界規模の洞窟博覧会としては、最初の開催となり、洞窟と人間が共感する、真の意味の洞窟観光と最先端の科学文明が相まって、生きることへの新しい活力を吹き込むイベントとなりました。
〜博覧会をとおして新たな交流の輪が広がりました〜
・博覧会では、国際友好都市として黒部市を紹介する展示ブースを設置し、100万人を越える観覧客に黒部市をPR。
・また、チャーター機による市民ツアー(2回)を実施し、約240名の市民が三陟市を訪問しました。
・その他、両市の婦人会、市議会の交流会、三陟ビーチマラソンへの黒部市民の参加など、さまざまな交流が行われました。
食べ物
三陟には、黒部市同様「山・川・海」など豊かな自然環境で育った野菜や山菜、魚を利用した様々な食べ物があります。
◎ウツボスープ 三陟固有のスープです。ウツボは淡泊で柔らかく、スプーンで食べられる唯一の魚です。二日酔いにも良いそうです。 ◎ヘムルタン(海物湯) ヘムルタンは、三陟で獲れる海産物と野菜を使った食べ物です。 10種類以上の野菜と20種類以上の海産物により栄養価が高く、その味は深くとても淡泊です。 ◎ベスクス(水炊き) 三陟で育ったニワトリの水炊きです。一般のニワトリと違い、肉質が柔らかく弾力性がありとても淡泊です。 ◎フェ(刺身) 刺身は、お客様をもてなす料理として、タイ、ヒラメ、イカ、カレイなど季節を楽しみながら食することができます。 その他の特産物としては、ニンニク、ジャガイモ、タコ、スケソウダラ、ワカメ、キノコ、ハチミツなどがあります。 |
ウツボスープ ヘムルタン ニンニク |
スポーツ・教育・文化
◎スポーツ
三陟市は、1992年バルセロナオリンピック男子マラソンの部で金メダルに輝いた黄永祚(ファン・ヨンジョ)選手の出身地でもあり、体育施設が数多くあります。
室内体育館が7か所、総合競技場が2か所、体育公園が12か所あり、中でも「三陟体育館」と「三陟公設運動場」では、相撲の全国大会やプロサッカーの試合などが行われます。
※ファン・ヨンジョ選手は、平成10年5月に黒部市を訪れ、「黒部名水ロードレース大会」参加されました。
◎教育 | ||||||||||||||||||||||
韓国の教育制度は日本と同様、小・中・高で6・3・3制をとっており、義務教育は中学校までです。 日本との大きな違いは、小学校や中学校の運営が行政(市)ではなく、財団や民間に委ねられていることです。(保育所や幼稚園も同様) |
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◎文化 | |||||
文化行事としては、竹西文化祭、三陟固有の民族遊びであるキジュルタリギなどがあり、1994年に開館した三陟総合芸術会館では、一年中各種行事が行われています。 |
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産業・経済
◎産業構造
農漁村・鉱山村型の郡地域は第1次産業従事者が多く、都市型の市地域は第3次産業従事者が多いが相互補完的な産業構造の再調整が行われ、未来志向的な都・農複合型の都市として安定しています。
農林・漁業 | 鉱山業 | 建設・電気・ガス・水道 | サービス業 | 政府及び民間非営利生産 |
10.3% | 27.9% | 16.3% | 29.3% | 16.2% |
◎石炭
韓国最大の石炭産地であり、多くの関連企業が立地しています。
◎セメント
豊かな石灰岩視源の宝庫で、大規模のセメント製造業体が所在しており、年間1,100万トンを生産する東洋セメント鰍竦ホ灰石半製品生産業体のサンヨン資源開発鰍ネどが活発な生産活動を行っています。
◎港湾
1929年に開港された三陟港は、東海岸唯一の第1種貿易港で、外航船の入出が自由な国際港です。
環日本海時代を迎え、交易及び漁業の前進地域として浮かび上がっています。
三陟市の街並み |